『神ジューデン』は本当なのか? シャオミの最新スマホを実際に試してみた

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    Xiaomi(シャオミ)は12月16日、フラッグシップとなるAndroidスマートフォン「Xiaomi 12T Pro」を国内向けに発売した。MNOではSoftBankが扱うほか、オープンマーケット版、要するにSIMフリーモデルとしても販売される。Xiaomiの公式オンラインストアでの価格は10万9800円。中国ではすでに「Xiaomi 13」が発表されているが、Xiaomi 12T Proもグローバルでは10月に発表されたばかりの最新機種だ。

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    Xiaomiの最新スマートフォン「Xiaomi 12T Pro」が発売された。
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    ディスプレイは6.7インチ。横幅は76mmで片手でもなんとか操作できるサイズ感。

    6.7インチ(2712×1220ピクセル)とやや大型の有機ELディスプレイは、リフレッシュレート最大120Hz。利用シーンに応じてリフレッシュレートを可変する、AdaptiveSyncに対応している。タッチサンプリングレートも最大480Hzに対応しており、操作もスムーズだ。SoCはSnapdragon 8+ Gen 1でRAMも8GBを搭載。ゲーミング用途でも十分に活躍できるハイスペックモデルとなっている。

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    そんなXiaomi 12T Proの特徴の1つが、高解像度のカメラだ。背面カメラは2億画素の広角カメラと800万画素の超広角カメラ、200万画素のマクロカメラという3眼構成。2億画素カメラのセンサーサイズは1/1.22インチと大型で光学式手振れ補正(OIS)にも対応している。撮影機能も充実しており、2億画素で撮影した写真から被写体を分析して自動でトリミングし、最大5種類の構図を提案する「Xiaomi ProCut」、被写体を追尾し続ける「Xiaomi ProFocus」、4x4ピクセルを1つにまとめるピクセルビニングなどが用意されている。

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    背面カメラは2億画素の広角カメラに800万画素の超広角、200万画素のマクロという3眼構成。

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    そして、もう一つの特徴となっているのが、120Wで充電できるXiaomiハイパーチャージだ。Xiaomi 12T Proは5000mAhと大容量のバッテリーを搭載しており、丸1日利用できるとしている。バッテリー容量が多くなるとバッテリー持ちは当然よくなるのだが、充電にかかる時間が長くなるのが難点だ。この時間を短くするため、各社は急速充電に力を入れているのだが、その一つの到達点が120W充電といってもいいだろう。Xiaomiによると、5000mAhのバッテリーを19分で満充電にできるとしている。SoftBankでもこの特徴を「神ジューデン」としてアピールしている。なお、120W充電は、付属の充電器を使用した場合のみ利用可能だ。

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    120W充電は、付属の充電器でのみ利用できる。

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    実際に試してみたところ、0%から100%まで20分で充電することができた。公式での19分は、「2%から100%」なので偽りはなさそうだ。これだけで充電が早ければ、朝、充電が無くなっていることに気付いても身支度をしている間に充電可能だ。出がけに気が付いたとしても、5分~10分あれば50%近くまで充電できる。

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    120W充電中。0%から100%まで20分で充電できた。

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    なお、急速充電を行うと発熱も大きくなるのが一般的。発熱によるバッテリーの劣化も考えられ、Pixelには朝、アラームが鳴るまでの間にゆっくりと充電を行うアダプティブ充電という機能もあるほどだ。ただ、Xiaomi 12T Proの場合、120Wの急速充電でも気になるほどの発熱は見られなかった。室温23℃の環境で、ピーク温度は34℃ほど。「42の安全機能と9個の温度センサーにより800回の充電サイクルを保証する」としており、その効果が十分に現れた結果なのだろう。ちなみに充電器側は、約46℃とそれなりに発熱していた。

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    充電中、もっとも発熱した箇所でも34℃ほど。触ってもほんのり暖かいという程度。

    もちろん急速充電以外にも、2億画素カメラやゲームもこなせるハイスペックも魅力となっているXiaomi 12T Pro。うっかりスマートフォンの充電を忘れていても、朝から憂鬱な気分を味わわなくて済むので、忙しい人ほど恩恵が大きそうだ。スマートフォンの充電に関して、日々悩んでいるなら、機種変更を検討してみる価値はあるだろう。

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    Xiaomiの最新スマートフォン「Xiaomi 12T Pro」が発売された。

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    ディスプレイは6.7インチ。横幅は76mmで片手でもなんとか操作できるサイズ感。

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    背面カメラは2億画素の広角カメラに800万画素の超広角、200万画素のマクロという3眼構成。

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    120W充電中。0%から100%まで20分で充電できた。

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    充電中、もっとも発熱した箇所でも34℃ほど。触ってもほんのり暖かいという程度。