クリエイティブディレクター辻愛沙子のワークスタイルをアプデする、STALOGYの文房具

  • 文:久保寺潤子
  • 写真:齋藤誠一

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オフィスで仕事のアイディアをメモする辻さん。思いついたことはなんでもノートに書き留める。

「社会課題をクリエイティブで変えていく」をコンセプトに、クリエイティブディレクターとして活躍する辻愛沙子さん。arca代表として広告や商品プロデュースを手がけるほか、報道番組「news zero」の水曜パートナーも務めるなど、幅広いメディアで発信している。大の文房具好きだという辻さんに、仕事のパートナーであるツールについて話を聞いた。

「文房具は好きですね。オーダーメイドのノートをつくったこともありますし、イタリアの老舗メーカーのペンもコレクションしています。美しい文房具が好きな反面、機能性にもこだわりがあって、用途や気分によって使い分けをしています」。毎日使うものだからこそ、美しさと機能性を重視するという辻さん。仕事のスタイルはオフラインとオンラインのハイブリッドが中心だという。「コロナ前は朝から晩までオフィスで仕事するのが好きだったんですが、コロナ禍以降は1日のうちでもオフラインとオンラインを交互に行うことが多くなりました。一日中家にこもって作業している日もあれば、ずっと外で撮影している日もあります」

ハイブリッドな働き方が日常になっている辻さんだが、仕事に使うツールもアナログとデジタルのハイブリッドが基本だ。「文章を書くのはパソコンですが、必ず一度出力して、最終確認は紙で行います。デジタルの方がコメントをつけやすいときもありますが、文章をチェックして修正するのは紙の方がやりやすい。本も好きでよく読みますが、これもアナログとデジタルの両刀使い。移動中はデジタルが便利ですが、アナログの紙の手触りが好きなんです。音楽もアナログレコードを買って聞いたりしています。手触りのあるモノが好きなのかもしれません」

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薄くて軽いのに、裏抜けしない丈夫な本文紙を使った「エディターズシリーズ 365デイズノート グリッド」。グリッド(升目)を活かして、さまざまな使い方が可能。時刻を表す数字、日付と曜日も記載されている。※記載されているのは辻さんのメモではなく、メーカーによる見本です。

モノの手触りを重視する辻さんが毎日肌身離さず使っているのが、Nittoグループの展開するSTALOGYの「365デイズノート」だ。「まず紙が手に吸い付いてくるような、ヌメっとしたしっとり感がいいですね。この紙は薄いので、軽くてたくさん書けるのも気に入ってます。ノートを変えてしまうと見返すことはほぼないので、同じノートですぐに確認できることが大事なんです。このノートは368ページあるので、仕事のメモや日々思いついたこと、ニュースを見て感じたことを書き留めたり、日記としても使っています」。スマホのメモ機能も使うが、見返すのは圧倒的に手書きのノートだという。「リファレンスの必要な情報はスマホでスクショしたりリンクを貼ったりします。パスワード系の保存もスマホですね。それ以外は手書きでメモすることが多い。思考を整理するスピードと書くスピードは相性がいいと思うんです。スマホだと整然とまとめてしまいがちですが、ノートなら頭に浮かんだままの状態を記すことができる」

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「エディターズシリーズ 365デイズノート グリッド」は全4色。サイズもA6からB6、A5、B5まである。角が丸くなっているので、カバンに入れて持ち歩いても折れにくい。B5はブラック1色のみの展開。

自分のアイディアを書き留めるだけでなく、スタッフとの打ち合わせでも、紙に書き出すことでアイディアが広がるという。「企画会議は散らかれば散らかるほど、いいアイディアが生まれるんです。アナログの時はA3をガバッと、オンラインの時はイラストレーターで10×10のA4キャンバスを作成して、それに思いついた案をどんどん書いて、出し尽くしたあと、最終的にまとめます。目で見える範囲の中に全て広げておかないと、思い浮かんだアイディアはすぐに消えちゃうんです。最近は打ち合わせもオンラインで行うことが増えているので、そんな時はノートパソコンの手前に置いてメモを取るのにちょうどいい『365デイズノート グリッド B6 ランドスケープ』が便利ですね。横長のサイズが手元を邪魔しなくて使いやすいです」。思考の破片を視覚化することはクリエイティブな仕事にとって重要だと辻さんは言う。

また仕事のタスクが重なってくると、スケジュール管理にも「見える化」が必要になってくる。「もともとスケジュール管理は苦手なのですが、タスクが積み重なってくると、やることリストをふせんに書いてデスク周りの壁にペタペタ貼っています。この『半透明ふせん』はのり面が広くてしっかり貼れるんです。落ちにくいし反り返らないので、ストレスがない。剥がす時もよれず、壁に負担をかけないところがいいですね。同じくフィルム製の『短いふせん』も、真っ直ぐに貼れて、簡単に剥がせる。仕事の流れを邪魔しない、細かい配慮がうれしいですね。ありそうでなかったアイテムです」

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こまごました仕事のタスクは「半透明ふせん」に書いて、見える場所に貼っておく。

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ノートの見出しに活躍する「短いふせん」は、丈夫なフィルム素材。短くよれにくいので、使いやすい。

ニュース番組のコメンテーターも務めている辻さん。ニュースの現場では、速報が入り内容が急に変わることも少なくない。そんなとき活躍するのが、書き心地のいいペンだ。「報道番組に出演する日は、あらかじめその日あったニュースで気になる記事をいくつかブックマークしておいて、そこに対する補足情報や論考をメモして思考を整理しておきます。ただ、速報でその日の内容が大きく変わることもありますし、コメントの尺が短くなってコンパクトにお伝えしないといけない瞬間もでてくるんです。そんな時にも手元で要点を整理したり修正しながら放送に臨んでいます。この『ゲルインキボールペン』はサラサラとした書き心地で使いやすいですね。私、筆圧がものすごく強いので、早く書けるボールペンでないと手が疲れてしまうんです。筆圧とスピードに耐えられるこのペンは気に入ってます」

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書きやすさにこだわった「ゲルインキボールペン」。持ち手は滑りにくい素材を使用。乾きやすい水性ゲルインキが、なめらかな書き心地を実現。

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広告やクリエイティブ作品を通して、ジェンダーや女性のエンパワメントといったテーマに積極的に取り組む辻さん。多岐にわたる仕事を陰で支える文房具選びにも、彼女らしいスタイルがある。

状況に応じて目まぐるしく変化する思考や、ひらめきのかけらを瞬時に書き留めることは、辻さんにとって仕事に直結した作業。優秀な文房具はそんな辻さんの欠かせないパートナーといえそうだ。「文房具は機能はもちろん、美しいことが大事。STALOGYの製品は、ビジュアルから手に取ったのですが、使ってみたらとっても優秀だった。シンプルで美しいビジュアル、使いやすい機能性を備えた文房具がそばにあることで、仕事のモチベーションもあがります」

STALOGY

https://stalogy.com/

直営店が東京ミッドタウン八重洲に3月10日(金)オープン
東京都中央区八重洲二丁目2番1号 東京ミッドタウン八重洲 2階
https://stalogy.com/shop/yaesu/

運営:株式会社ニトムズ(Nittoグループ)