2033年には販売する全モデルを電気自動車とする計画を発表するなど、持続可能なプレミアムモビリティを提供する企業へと変革を続けているアウディ。今年10月12日には、電気自動車Audi Q4 e-tron/Q4 Sportback e-tronの販売を日本市場向けに開始した。
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Audi Q4 e-tronシリーズが提案する、身近な選択肢としての電気自動車
Audi Q4 e-tronシリーズは、アウディの電気自動車e-tron第3弾として発売。グレード構成は、Q4 e-tronがBase/advanced/S lineの3タイプ、Q4 Sportback e-tronがadvanced/S lineの2タイプ。
同シリーズ最大の特長は、世界的に人気のあるコンパクトSUVセグメントにアウディが導入した初の電気自動車であること。電気自動車専用プラットフォームMEBを採用することで、全長4.590m、全幅1.865mという、Q3とQ5の間に位置するコンパクトなサイズに。それでいてインテリア全長はQ5を上回り、520ℓ(Sportbackは535ℓ)もの荷室容量と合計24.8ℓもの収納スペースを確保するなど、快適な室内空間を実現している。
またパワートレインは、システム電圧400Vのテクノロジーを使用した総電力量82kWh(正味電池容量77kWh)の駆動用バッテリーを前後アクスル間の床下に搭載。さらに最高出力150kW、最大トルク310Nmの駆動用電気モーターを搭載し、一充電走行距離が576km(※2022年12月16日時点)という高い実用性を誇る。充電に関しては200Vの普通充電が標準3kW、オプションで最大8kWまで対応。最大94kWの急速充電(CHAdeMO規格)にも対応している。
快適な操作性も大きなポイントだ。着席してスタートボタンを押す従来の方法に加え、着席後にブレーキペダルを踏むだけでイグニッションがONの状態になる。走行中の回生ブレーキの強さは、パドルシフトで3段階に調整可能だ。
アウディ初のBモード(パドルシフトで最大のレベル3に相当)を備え、アクセルペダルだけで速度調整が可能なワンペダルでのドライブ感覚を味わえる。SUVモデルであるにもかかわらず、Cd値(空気抵抗係数)がQ4 e-tronで0.28、Q4 Sportback e-tronで0.26という、空力性能の高さも電費に大きく貢献している。
ボディタイプは、スタンダードなSUVと、スタイリッシュなクーペSUVのSportbackの2タイプを設定。最新のAudi Qファミリーに共通する開口部のない八角形のシングルフレームグリルなど、ひと目でアウディの電気自動車とわかる独自のデザインと融合し、圧倒的な存在感を放つ。両モデルともadvancedはヘクラグレー塗装のフロントグリル、マトリクスLEDヘッドライト、19インチアルミホイールを装備し、上級感を醸し出している。
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ブランドの垣根を越えた充電サービス「プレミアム チャージング アライアンス」
2022年10月にアウディとポルシェジャパンは、両ブランドが展開する150kW級出力のCHAdeMO規格急速充電器ネットワークを統合。「アウディ ウルトラ チャージャー」と「ポルシェ ターボチャージャー」を、双方のオーナーが相互利用できるプレミアム充電サービス「プレミアム チャージング アライアンス」として2022年10月からスタートしている。
さらに11月からは、フォルクスワーゲン ジャパンもこのサービスに参加。フォルクスワーゲン ジャパンが全国に展開するディーラーネットワークの90-150kW急速充電器も2022年末までに段階的に利用可能となり、ドイツ輸入車3ブランドで総合計約210拠点222基という、日本最大級の急速充電ネットワークが実現することになる。
スマートフォンに専用アプリをインストールすれば、認証カードがなくても充電器の利用と決済を済ませられる手軽さも魅力で、e-tronユーザーの利便性がますます高まるとともに、アウディの電動化戦略がいっそう強力に推進していくことが期待される。
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アウディが進める電動化戦略 「Vorsprung 2030」
11月29日には「Audi Q4 e-tron Dynamic Launch」を東京たま未来メッセで開催、アウディの電動化戦略「Vorsprung 2030」に基づいた日本での活動進捗が発表された。
AUDI AG最高戦略責任者のシルヤ ピィは「アウディは、SDGs・ESGを意思決定のプロセスに盛り込み、ブランド変革を着実に進めるとともに、社会全体、政策立案者、他の業界と対話を続け、タイムラインを示し目に見える形で、強いシグナルを送り続ける」と決意表明。同社のブランドディレクターであるマティアス シェーパースも「持続可能な社会の実現の重要性を訴えていくためにも、対話の継続が必要である」と同調した。
イベントには、伊藤忠総研上席主任研究員兼モビリティ・オープン・ブロックチェーン・イニシアティブ(MOBI)理事の深尾 三四郎氏もゲストとして出席。アウディの電動化戦略を受け、「日本でもEVと再生可能エネルギーを中心とした、新しいエコシステムをつくる議論が高まることを期待している」と言葉を送った。
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なお、Audi Q4 e-tronシリーズを含め、現時点でアウディが国内で扱っている電気自動車は計8車種。2024年までには15車種以上の電気自動車をラインアップし、2026年以降に発売するニューモデルはすべて電気自動車となる予定だ。
※写真は一部、日本仕様と異なります。
Audi Q4 e-tron シリーズ
■車両本体価格
Q4 40 e-tron:5,990,000円(税込)
Q4 40 e-tron advanced:6,620,000円(税込)
Q4 40 e-tron S line:6,890,000円(税込)
Q4 Sportback 40 e-tron advanced:6,880,000円(税込)
Q4 Sportback 40 e-tron S line:7,160,000円(税込)
※2022年12月16日時点
■共通仕様
電気モーター×1:150kW/310Nm
バッテリー総電力量:82kWh
駆動方式:後輪駆動
ステアリング:右
■問い合わせ
アウディ コミュニケーションセンター
TEL:0120‐598‐106