ドイツの合理主義が生んだ⁉ ケーキをめぐる意外な“お作法”

  • 写真&文:河内秀子

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BERLIN ベルリン/ドイツ

ドイツを訪れたことがある人なら、一度は目にしたことがあるかもしれない。フォークが側面に刺された状態で、カフェのテーブルに運ばれてくるケーキ。立て箸など、やってはいけないことだらけの「お箸マナー」を知る日本人なら抵抗を覚えそうな“お作法"だ。たまたま訪れた店独自のスタイルと思うかもしれないがそうではない。店や地方で違いがありつつ、この風習は全国で見られるもの。その理由とは「皿に乗せて運ぶとフォークが滑り落ちやすいのでケーキで固定している」という説が有力で、ドイツらしい合理主義の賜物ともいえる。上から刺している場合もあるが安定しないので、むしろ芸術性重視でそうしているのではという説も。

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ドイツの飲食店でケーキを注文すると、フォークが側面に刺さった状態で運ばれてくることが多い。確かに安定感が増し、フォークが落ちにくくなる。

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店や地方によっては、ケーキの真上に垂直で突き刺さっているバージョンも。

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※この記事はPen 2022年12月号より再編集した記事です。