【アナろぐフィールドワーク・ポッドキャスト】レコードスタビライザー編② 世界初・南部鉄器のレコードスタビライザーに繋がる、 岩手奥州のサスティナビリティとその歴史

  • 文&BGM:MOODMAN 
  • カバーアート:鈴木哲哉
  • ジングル:mantaschool
  • 編集:穂上愛
Share:

DJ、クリエイティブディレクターのMOODMANが、日々のアナログ体験を綴ったPenオンラインの連載コラム、「アナろぐフィールドワーク」のポッドキャスト番組がスタート。

第一回目は、DJとして30年以上活躍してきたMOODMANが愛用するアナろぐアイテム「南部鉄器のスタビライザー」を、全3回に渡って深掘り。

スタビライザーを製作しているのは、岩手県奥州市水沢に工房を構える「及富」。創業は1848年。​​伊達家お抱えの釜師から始まり、170年を越えてサスティナブルなものづくりを継承してきた、いわば職人の集団だ。

今回は、南部鉄器の歴史、その延長線上にある「及富」の今について、株式会社「及富」の専務である菊地章さんに話を伺った。

DSC04344.jpg
菊地章/南部鉄器職人・株式会社及富 専務取締役
1979年 東京造形大学彫刻科卒業。南部宝生堂の後継者として事業に関わり、地元水沢市をはじめ横浜市大倉山、相模原市、正法寺等の公共サイン計画に参画し鋳造作品を提供。2004年より株式会社及富 専務取締役に就任、事業全体の統括責任者としての業務を推進されると同時に、中国、米国等海外進出、3Dデジタル技術の導入、他の伝統技術とのコラボレーションを推進、南部宝生堂8代目を襲名されている。

---fadeinPager---

900年前、なにもない原野に都を築いた

MOODMAN 昨年末に、実際に及富さんの工場を伺わせていただいて、いろんな工場を伺わせていただいてるんですけど、その中でも独特っていうか、すごい迫力あるというか、熱量がある現場だったなって、すごく印象深く思ってるんですけど。まずは、及富さんの工場がある地域がどういったところか、ご説明していただけますか。

菊地章(以下、菊地) 我々が住んでるとこは、奥州市っていうところなんですけども。どうしてこの地で、南部鉄器が始まったのかっていうのが、皆さんご興味おありだと思うんですけど。
奥州市から大体20キロぐらい南の方にあるところで、平泉っていうところがありまして、平泉文化っていうのが、900年前に藤原三代という、藤原家って有名な武士が、都市を築いたんですね。
その都市は京都をモデルにして、こちらに都を築いたわけですね。900年も前ですから、なにもない原野に、ある日突然じゃないですけど、いろんな方々が集まって、都を築いたわけなんですね。

MOODMAN はい。

菊地 そのときに都を築くには、産業が必要になってきます。当時人々の暮らしを支えるために、一番の基盤となったのは農業です。そのために畑を耕したりする道具、鋤や鍬が必要になった。その当時は鉄の鋳物、鉄で道具を作る必要があったわけです。
そこで米を作り人が生まれ、文化がどんどん発達し、といったようなことに関して、京都の方から鋳物師がこちらへ来るときがあった。

その頃は、鋳物師(いもじ)と呼ばれてましたけども。鋳物師(いもじ)がこちらに一緒にきたんです。そこから鉄の鋳物を作る場合には、鉄資源がなきゃいけないんですけど。ここには鉄があったんですよ。鉄はいつも取れたし、鉄を溶かすためにいまはコークスと呼ばれる良質の木炭が必要です。
木炭にする材は、クヌギとかナラとか非常に大きい木で、成長が早くて、炭にしやすい木が必要だったんですけども、岩手県にはそれがありました。

MOODMAN なるほど。

<続きはポッドキャストで!>

アナろぐフィールドワーク

MOODMAN

DJ・クリエーティブディレクター

1970年、東京都生まれ。80年代末からDJとして活躍。90年代半ばより広告業にも従事する。記念すべき第一回目のDJをつとめたライブストリーミングスタジオDOMMUNEにて、レギュラー番組「おはようムードミューン」を不定期実験配信中。町工場の音楽レーベル「INDUSTRIAL JP」は6年目に突入し、ASMRに特化した新プロジェクトも始動。Penオリジナルドラマ「光石研の東京古着日和」では音楽監督を務める。レコード、ポストカード、ボードゲームなど、アナろぐものをひたすら集め、愛でている。


Twitter / Instagram

MOODMAN

DJ・クリエーティブディレクター

1970年、東京都生まれ。80年代末からDJとして活躍。90年代半ばより広告業にも従事する。記念すべき第一回目のDJをつとめたライブストリーミングスタジオDOMMUNEにて、レギュラー番組「おはようムードミューン」を不定期実験配信中。町工場の音楽レーベル「INDUSTRIAL JP」は6年目に突入し、ASMRに特化した新プロジェクトも始動。Penオリジナルドラマ「光石研の東京古着日和」では音楽監督を務める。レコード、ポストカード、ボードゲームなど、アナろぐものをひたすら集め、愛でている。


Twitter / Instagram