池田エライザと田口トモロヲが、関西の名建築を巡り、絶品ランチに舌鼓を打つーー。
作家・甲斐みのりの「歩いて、食べる 東京のおいしい名建築さんぽ」(エクスナレッジ刊)を原案に、“建築×グルメ”をテーマにしたドラマ「名建築で昼食を」(2020年8月)。続編となる「名建築で昼食を 大阪編」が2022年8月から放送中だ。
本記事では、作中で二人が訪れた名建築を、多数の写真をともに紹介していく。今回は、兵庫・西宮市にある神戸女学院。
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#5 神戸女学院
1875年(明治8年)にキリスト教主義の女性のための学校として作られた神戸女学院は当初、神戸の山本通にあった。1933年(昭和8年)に現在の岡田山へ移転。アメリカの建築家、ウィリアム・メレル・ヴォーリズが設計した。ヴォーリズの夫人・満喜子の母校ということで、特別な思いを込めて設計にあたったといわれている。
建築様式は、スパニッシュ・ミッションスタイルで統一されているが、徹底したこだわりによって、一つ一つの建物ごとにデザインが異なっている。日本各地に残るヴォーリズ建築の中でも、傑作の一つと言われている。
オリジナル建築物12棟が国の重要文化財に指定され、キャンパスほぼ全体が重要文化財というのは他に例を見ない。
中庭を囲むように、正確に東西南北に図書館本館、総務館、文学館、理学館が配置されている。ヴォーリズ設計による4棟の建物は回廊でぐるっと繋がれている。
図書館。壁面のアーチ状の窓は、直射日光が本に当たらないように計算され、なおかつ季節が変わっても十分に光が差し込むように設計されている。
総務館は中庭北側。図書館の対面にある。1階は総務・経理室。2階には院長室・理事室がある。
講堂の正面には、半円形のプロセニアム・アーチのある舞台がある。ホール内の天井は吹き抜けで、後部に2階席も。講堂内がゆるやかな坂道になっているのは、元からの地形を生かしているため。地形を生かして活用するのも、ヴォーリズ建築の特徴の一つだ。
ソールチャペルは、学院第四代院長のソール先生にちなんで名付けられた。片側に細長い側廊を設けたバシリカ様式という空間で構成されている。
神戸女学院の校舎群は、ヴォーリズの代表的な建築。第二次世界大戦と阪神淡路大震災という二つの大禍を生き残り、ほぼオリジナルな原型を保ち、今なお教育のための器として大切に使用されている。「美しい心を育むための品格ある建築」がヴォーリズの目指したものだ。
神戸女学院は9月14日(水)放送の第5話で紹介される。
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写真提供:テレビ大阪
「名建築で昼食を 大阪編」
毎週水曜 深夜0:00〜0:30(テレビ大阪)
毎週水曜 深夜2:35〜3:05(テレビ東京)
※地上波放送後、TVer、ひかりTVで配信
出演:池田エライザ、田口トモロヲ、佐藤玲、安奈淳 ほか
企画・シリーズ構成:清水啓太郎(松竹撮影所)
監督:吉見拓真
脚本:横幕智裕
プロデューサー:岡本宏毅(テレビ大阪)、清水啓太郎(松竹撮影所)、東島真一郎(松竹撮影所)
製作著作:テレビ大阪
企画協力:「歩いて、食べる 東京のおいしい名建築さんぽ」(エクスナレッジ刊)/著者:甲斐みのり
番組HP:https://www.tv-osaka.co.jp/meikenchiku/
公式Instagram:https://www.instagram.com/meikenchiku/
公式Twitter:https://twitter.com/meikenchiku