ユカタン半島に位置するメキシコのリゾート地トゥルム郊外に、マヤ文明のジャングルに溶け込む不思議な美術館が存在するのをご存じだろうか。
AZULIK Uh Mayはトゥルムでリゾートホテル経営をしているアルゼンチン人オーナーによる、アートと自然が融合する空間を作りたいというビジョンから生まれたプロジェクト。
周囲の自然と融合する、普通の美術館には納まらない作品が展示されており、ジャングルに寄り添うように存在しているのが印象的な美術館である。
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2018年の開業後、新型コロナ感染症の影響で一時閉館となっていたが、2022年3月から再開。再開後は、日本人フラワーアーティスト、東信氏の作品“MEXX”も展示されている。
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ガーディアン紙では、サステナビリティや環境への負荷の観点からもAZULIK Uh Mayのユニークさを報じている。
アート界では作品の保存や展示、作品の輸送などアート活動により排出されるCO2に関する問題意識がここ数年で高まっているが、AZULIK Uh Mayの示すアート作品や展示方法はアート界の問題意識に対する一つの方向性を示しているのかもしれない。
床を貫くように生えている木々は、建物を建設中に育った木を伐採せずにそのまま生かしたものだ。
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窓枠で切り取られたジャングルと夜空も一つのアート作品のよう。
演出で表情を変える作品も。
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AZULIK Uh Mayはそこにある自然を生かし作品を融合させる、新しいスタイルのアート空間を提案している。