デジタル化全盛の時代に、「タイプフェイス(書体)」の意味を問う。

  • 文:宮田華子

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LONDON ロンドン/イギリス

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Photo courtesy of Thom Atkinson/Counter-Print

カウンタープリント社の新刊『ビッグタイプ』(各20ポンド)は最新のタイプフェイス(書体)がもつパワーと意味合いを紹介する専門書。写真やイラストなどのビジュアルとは意味合いが違うものの、書体のデザインや大きさ、色はグラフィック全体のイメージを大きく変える。

かつて書体は「読みやすさ」を念頭に開発されてきたが、デジタル化によって、自由かつ雄弁に語る「媒体」へと変化していることが本書からわかる。世界中から集めた広告、パッケージ、ロゴ等をわかりやすく分類して紹介。カバーを3色から選べるのが粋だ。

www.counter-print.co.uk

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