コロナ禍によりテレワークも珍しいものではなくなった。4月からの新生活を機に、自宅の仕事環境をさらに快適にしたいという人も多いのではないだろうか。今回は、UXデザイナーとして活躍し、コロナ禍以前からリモートワークを基本としたワークスタイルを実践してきたPREDUCTS代表・THE GUILD共同創業者の安藤剛さんに、リモートワークをより快適にするためのアイテムを教えてもらった。
自分の仕事スタイルに合わせて、デスク周りを快適に

まず紹介したいのは、安藤さんが2020年に立ち上げたブランド「PREDUCTS」の電動式昇降デスク「PREDUCTS DESK」だ。
特長は机の天板裏に埋め込まれた4本のレール。レールにはさまざまなモジュールを取り付けることが可能で、ケーブルを吊るしたり、トレイを装着したりしてPCや書類などを収納できる。ガジェットが変わっても柔軟にアレンジできるので、机の上に余計なものを置かずスッキリとした状態をキープすることができる。
安藤さんは机の移動がラクにできるように、机の脚にキャスターを取り付けているそうだ。デスクの高さを変えてソファの元に移動させれば、ソファで仕事ができてちょっとした気分転換にもなる。
自身のワークスタイルや必要なものに応じて、自分にとって最適な仕事環境が生み出せるデスクは、自宅のリモートワーク環境を整える上で主役となりうるアイテムだ。
PREDUCTS
---fadeinPager---
スペックの高さだけではない、見た目も美しいモニター

Eve Spectrum 4K $799
続いては、フィンランドのスタートアップ「Eve」から昨年発売されたモニター「Spectrum 4K」。
「DisplayHDR 600」という通常のモニターよりも多くの色が表示可能で、操作とディスプレイのタイムラグがほとんどないことからゲーマーの間で人気の商品だという。

安藤さんのお気に入りポイントは、なんとモニター裏。通常はメーカーのロゴが大きく表示されていることが多いが、こちらはロゴがないスッキリとした見た目に。意外にもこれまでにあまりなかった商品なのだとか。ハーマン・ミラーの可動式アームを取り付け、より使いやすくカスタマイズされている。
性能の良さだけでなく、見栄えも美しくしたいという人にはぜひおすすめだ。
---fadeinPager---
Web用カメラにこだわるのもあり!? 取り付けが簡単な高級ミラーレス

Mac Miniのパソコンを使用しているという安藤さんがwebカメラ用に使っているのが、なんと20万円ほどの高級ミラーレス「SIGMA」の「fp」だ。
なんとも贅沢な使い方! と思うかもしれないが、付属のUSBコードで画面と繋げばすぐにWebカメラとして使える優れもの。その便利さから外付けカメラとして使用している人も多いのだとか。
PCの内蔵カメラと違い、向きや高さが調整しやすいのも外付けカメラならでは。
リモートワークが基本という人は、Web用カメラにこだわってみるのもおすすめだ。
---fadeinPager---
心地よい灯りでワークスペースを癒し空間に

安藤さんがモノとしての質感がいいと太鼓判を押すのが、「Ambientec(アンビエンテック)」の「TURN +」。見た目はシンプルだが、プロダクトの美しさと温もりが感じられる。
「Ambientec」は日本発のブランドで、企業の世界観が素晴らしいと語る。「ベーシックでありながら好奇心や遊び心を忘れず、美しさや輝きを発見し続けること」というクリエイションの信念が、プロダクトに確かに表れている。
照明をあまり明るくするのは苦手だという安藤さん。夜になると手元に置いてタスクランプに。心地よい最低限の明るさを保ちつつ、持ち運びがしやすい点がお気に入りだという。
デスク周りを癒し空間に早変わりさせる、特別なガジェットになるはずだ。
Ambientec
---fadeinPager---
デザイナーには必須アイテム!? 便利な3Dマウス

続いてのおすすめは、安藤さんがPREDUCTSの仕事を始めてから使うようになったという「3Dconnexion」の「Space Mouse」だ。
以前はMacのトラックパッドを使用していたというが、3Dデザインを行うと操作が煩雑に。
これを使えば、縦と横だけでなく垂直方向の3方向に力を与えることができるので、回転を加えたりなど3次元空間にあるモデルを直感的に動かすことができる。
グラフィックデザインやCADに携わる人にとっては、かなりの作業効率アップが期待できるおすすめアイテムだ。
3Dconnexion
---fadeinPager---
斬新なアイデア!ポータブル電源でどこでも充電

最後に紹介するのは、「Anker」のポータブル電源「PowerHouse」。
なぜ机の上に電源が必要?と疑問に思うかもしれないが、机を配置する際に位置の制約になるのがコンセントの場所。机を移動させることが多い安藤さんが思いついたアイデアが、デスクにバッテリーを積むことだった。ポータブル電源があれば、コンセント場所の制約を受けずにどこでも充電ができる。
フル充電だと連続で12時間ほど作業することができるので、仕事が終わって一日に一回充電すればOK。今後は机の天板のレールに取り付けて、視界に入らないように計画中なのだとか。
斬新なアイデアだが、使ってみるとなくてはならない存在になるかもしれない。