20世紀のパリを写した日本人、髙田美(よし)の回顧展が始まる

  • 文:髙田昌枝(パリ支局長)

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PARIS パリ/フランス

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Yoshi Takata 『Religieuses au jardin du Luxembourg, 1958』Silver print

『髙田美、パリへの視点1955-87』(~2022年4/23、無料)が、ギャラリー、タデウス・ロパックで開催されている。1954年にニコンを抱えて渡仏し92歳で生涯を閉じた彼女は、異邦人の視点で20世紀のパリを写し取った。ブレッソンやドアノーとも交流があった彼女は、時にシュルレアリストであり、ユーモラスな街角の瞬間を逃さなかった。友人であるピエール・カルダンのコレクション撮影をはじめ、モード界でも才能を発揮。

今回の展示は、ジャコメッティやピカソ、藤田嗣治など、パリの芸術家たちの自然な表情を捉えた作品もあり、半世紀前のパリを感じさせる内容となっている。

https://ropac.net

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※この記事はPen 2022年5月号より再編集した記事です。