ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブと2022年春新作腕時計特集【ヴァン クリーフ&アーペル】 編

  • 文:笠木恵司

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花が咲く腕時計と立体プラネタリウムが時の経過をポエティックに表現。

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ダイヤルにちりばめられた12個の花の開閉で時間を告知するヴァン クリーフ&アーペル「レディ アーペル ユール フローラル ウォッチ」。自動巻き、ホワイトゴールド、ケース径38㎜、¥31,020,000(税込み、予価)。1時間おきに花が閉じて別の花が咲く。時刻はケースサイドの小窓からうかがえる分表示により確認できる。ピンク色の桜をアレンジした「レディ アーペル ユール フローラル スリジエ ウォッチ」もラインナップ。

針もインデックスもなく、花の開閉だけで時間を告知する腕時計に、太陽系の惑星の動きを忠実に再現する立体的なプラネタリウム。ヴァン クリーフ&アーぺルは創業100周年を迎えた2006年に時計づくりの新しい概念「ポエティック コンプリケーション」を発表して機械式の複雑メカをロマンティックな腕時計に導入してきたが、2022年のウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブでは格段にアップグレード。まるで花壇のような腕時計と、「ポエトリー オブ タイム(詩情が紡ぎ出す時)」をテーマとする超複雑なオートマタ(からくり時計)が登場した。

腕時計から紹介すると、「レディ アーペル ユール フローラルウォッチ」のダイヤルには12個の花が配置されている。花が1つ咲けば1時、それが閉じて別の2つの花が咲けば2時となるのだが、同じ時間に同じ花が咲くわけではない、翌日もランダムに花が咲いて閉じることになるため、花壇の光景は常に移り変わっていく。この複雑な仕組みを機械式ムーブメントで実現しているほか、時計のベゼルやラグ、花々にはダイヤモンドやパールなどをセッティング。精緻なエングレービングやエナメルを駆使した装飾も思わず息を呑むほど美しい。独創的なアイデアを高度な時計技術と装飾技法によって実現した、類い稀な美術工芸といえるだろう。時刻はケースサイドの小窓からうかがえる分表示により確認できる。

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太陽系の惑星の動きを立体でリアルに再現するヴァン クリーフ&アーペル「エクストラ オーディナリー オブジェ オートマタ プラネタリウム」。中心に位置する太陽のすぐ隣にある水星は88日、最も外側にある土星は何と29.5年をかけて軌道を一周する。3番目の惑星である地球は29.5日で周回する月を伴っている。ダイヤモンドやサファイアなどの貴石をふんだんにセッティング。高さ50㎝、幅66.5㎝(扉が閉じている状態)。ムーブメントはゼンマイ駆動の機械式で、パーペチュアルカレンダーやオルゴールなど11のモジュールを搭載。パワーリザーブは約15日。¥1,174,800,000(税込み、予価)。4月発売予定。

もうひとつの「エクストラ オーディナリー オブジェ オートマタ プラネタリウム」は、水星、金星、地球、火星などの惑星の公転を忠実に再現。たとえば最外周を回る土星は29.5年をかけて太陽を一周する。2014年に「ミッドナイト プラネタリウム」として機械式腕時計で開発したメカニズムをより高度化するとともに、さまざまな貴石と熟練の装飾技法によって贅を尽くしたといえるかもしれない。ホワイトゴールドやトルマリンなどで構成された地球の周りを、ゴールドにダイヤモンド、オパールをまとった月が回転するほか、オルゴールの音色が宇宙の神秘を奏でてくれる。オブジェの下部に時/分、日/月/年とパワーリザーブを表示。家宝として生涯にわたって見続けたい、まさに超特別な動くアートオブジェといえるだろう。

問い合わせ先/ヴァン クリーフ&アーペル TEL:0120-10-1906