折り畳むとあの名作バッグのかたちに! ディオールのパッカブルコート

  • 写真:加藤佳男
  • 編集&文:倉持佑次

Share:

08_1I0A8940.jpg
折り畳むことでバッグに変形するパッカブルコート。¥462,000(税込、参考色)/ディオール(クリスチャン ディオール TEL:0120-02-1947)

コロナ禍の影響で買い物に出かける機会が減ってしまったが、新たな年度を迎えるいまこそ、旬の服を手にする絶好の機会だ。そこで、2022年春夏シーズンの新作から人気ブランドの注目アイテムを紹介したい。今回の記事で掲載しているのは、ディオールのパッカブルコートだ。

キム・ジョーンズによるディオールの最新コレクションから、機能的なパッカブルアイテムが登場した。最大の特徴は、服を小さく折り畳むと、ディオールのアイコンである「サドル」バッグのデザインに変形する点だ。同シリーズには写真のパーカのほか、ブルゾン( ¥495,000)とジャケット(¥352,000)の3型が展開される。

ディオールの「サドル」バッグが最初に誕生したのは2000年代初頭のこと。馬の鞍(サドル)の形をした個性的なバッグは瞬く間にブームとなり、人気商品として定着した。その数年後には廃番となってしまうが、18年に復刻。再び脚光を浴び、現在も多くのファンに愛されるアイテムとなっている。

今回登場したパッカブルアイテムのシリーズでは、1950年代に軍用として開発されたリップストップ生地を採用している。重量を感じさせない薄さでありながら、どこか男らしく武骨な魅力が漂うのは、こうした出自によるものだ。このハイテク素材にアトリエの職人による再解釈が加えられ、耐久性、軽量性、撥水性に優れた仕上がりとなっている。

使い方はいたって簡単。服をていねいに折り畳み、内側に配したサドル型のメッセンジャーポーチに収納するだけ。肩にかけてバッグとして活用するもよし、一枚羽織りたい気分になったらナイロンコートとして着用するもよし。折り畳まない状態での肩かけスタイルも、モードが薫って面白い。

実用性とクチュールらしい魅力を融合させ、シグネチャーデザインを現代的にアップデートした一着。デイリーユースでも、旅のパートナーとしても活躍しそうだ。

05_1I0A8948.jpg
服を縦長に折り畳み、コンパクトに丸めて、ポーチ部分に収納し、ジップを閉じたら完成。手順に迷ったら、仕様タグに描かれたイラストで確認できる。
06_1I0A8946.jpg収納後の形がこちら。見た目はしっかり「サドル」バッグだ。ストラップ部分は長さの調整が可能。タイトにもルーズにも、好みの雰囲気で肩にかけられる。

07_DIOR MEN'S SPRING 2022 LOOK 20 PARKA DETAIL BY BRETT LLOYD.jpg
あえてポーチ部分に服を収納せずに、ストラップのみを利用して斜めがけする着こなし方もできる。ここまで使いこなせれば一石三鳥だ。© BRETT LLOYD

関連記事

※この記事はPen 2022年5月号「いま欲しい95の服と小物」特集より再編集した記事です。