明るく迫力の大画面を、省スペースでたやすく投影

  • 編集:一ノ瀬 伸
Share:

〈プロジェクター〉

XGIMI AURA(エクスジミー オーラ)

1_側面.jpg
4K対応の超短焦点プロジェクター「AURA」。アンドロイドTV搭載で各種アプリを楽しめる他、チューナーなどを通じて地上波テレビも視聴できる。¥299,860

ホームシアター用のプロジェクターといえば、部屋を暗くして、しっとり鑑賞するというイメージだが、中国のエクスジミーの4Kプロジェクター「AURA」は、ものすごく高輝度だ。部屋の灯りが煌々とついていても、まったく負けないだけの光パワーを有している。明るい環境でも、100インチ以上の大画面にて映画やライブ・コンサートが楽しめるのである。

中国の成都に本社を構えるエクスジミーは2013年に設立された若いプロジェクターメーカーだが、いま世界的に急成長を果たしている。それは「明るく、簡単に使えて、コンテンツがすぐ映し出せる」という強力な利点が広く受け入れられたからだ。

エクスジミーのハイエンドモデルがAURAだ。未来的なフォルムに、強力なレーザー光源を搭載し、2400ANSIルーメンもの非常に明るい光を投射する。その映像の質感ははっきり、くっきり、鮮鋭だ。情緒感というより、情報が明瞭に立って見える印象だ。

設置もとてもたやすい。従来のプロジェクターはレンズの焦点距離が長く、投射に距離が必要だった。天井に吊ったり、対面の棚から映したりが必須だったが、AURAは超短焦点なのでスクリーンのすぐ下の床に置き、斜め上方に向けて投射する。壁面から約20㎝の投影距離で100インチ、約40㎝で150インチの大画面が得られる。つまり壁の下にそのまま置けばよく、スペース効率がよい。

しかも超明るいから、専用スクリーンでなくとも、白色はもちろんクリーム色の壁にも鮮明に映し出せる。コンテンツ対策も抜かりない。HDMIでディスクプレーヤーと接続できるのに加え、無線LANとAndroid TVを実装しているので、ネット接続するだけで、クラウドからいくらでも話題作が手に入る。気軽に、超明るい大画面を楽しみたい向きに、お薦めしたい高輝度プロジェクターだ。

補正_2_08.jpg
壁面から10.9~44.1㎝という短い投影距離で、80~150インチの大画面映像を視聴できるのが大きな特長。本体サイズは幅606×奥行き401×高さ139.5㎜、重さは14.93㎏。

麻倉怜士

デジタルメディア評論家。デジタルシーン全般の動向を常に見据える。近著に『高音質保証! 麻倉式PCオーディオ』(アスキー新書)、『パナソニックの3D大戦略』(日経BP社)がある。

問い合わせ先/エクスジミーサービスセンター

TEL:080-0600-5011

※この記事はPen 2022年4月号より再編集した記事です。