是枝作品でも知られる写真家、瀧本幹也が大阪にて初の展示を開催

  • 文:中津川里菜
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瀧本幹也は、広告写真やCM映像をはじめ国内外での作品発表や出版など幅広く活動を続ける写真家。写真と映像で培った豊富な経験と表現者としての視点を見いだされ、是枝裕和監督から映画撮影を任された。『そして父になる』、『海街diary』、『三度目の殺人』と独自の映像世界をつくり出している。

このたび、大阪市中央公会堂3階の特別室にて写真家 瀧本幹也による大阪での初の展示瀧本幹也写真展「PRIÈRE」を開催する。

2020年、京都・妙満寺で開催された写真展「CHAOS 2020」では、人智のおよばない大自然を捉えた作品群の中に、南極大陸で撮影された7連作品があった。そこに添えられた1点の菜の花の写真。その存在が示唆したのは、厳しい冬の先にある春を見つめる写真家の眼差しだった。

あれから1年。写真家・瀧本幹也が「祈り」をテーマに撮りおろした新作映像とプリントによる写真展を開催する。展示会場は国の重要文化財に指定される大阪市中央公会堂。その中でも、現代では再現できない職人の技巧にあふれ、部屋そのものが芸術品といわれる特別室にて開催される。4K大型プロジェクションに映し出される映像作品と、厳選されたプリント作品が捉えた光の瞬きは、「祈りのオーケストラ」をテーマとした展示空間を織りなし、来場者自身の内側に触れるような体験を生み出す。コロナ禍における写真の在り方を問い続けてきた瀧本幹也による新作を堪能することができるだろう。

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「祈り」をテーマに撮りおろした、新作の数々

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瀧本幹也写真展「PRIÈRE」

開催期間:2021年12月16日~12月25日
開催場所:大阪市中央公会堂 3階 特別室
大阪府大阪市北区中之島 1-1-27
営業時間:15時~21時(最終日のみ15時~18時) 最終入館は30分前まで
https://my.matterport.com/show/?m=ShAXNtqwf15

※開催日時・内容などは変更となる場合があります。事前に確認をお薦めします。