瀧本幹也が新作個展『AFTERIMAGE』を開催。敬遠してきた被写体を撮影した理由とは。

  • 文:Pen編集部

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瀧本幹也『FLEUR』より。

広告や映画撮影などさまざまなフィールドで活躍する写真家、瀧本幹也が新作個展『AFTERIMAGE』を愛知県名古屋市で2月4日(木)から開催する。本展はふたつの新作シリーズ『Multiple exposure』と『FLEUR』のなかから12点を厳選して構成。会場となるザ・タワーホテルナゴヤのギャラリースペース「on hold」とエントランスロビーにて展示される。

 

ザ・タワーホテルナゴヤは、2020年10月に開業したスモールラグジュアリーホテル。長年、街のシンボルとして親しまれてきた名古屋テレビ塔のリニューアルによって誕生した。テーマとして「ART × CRAFT × LOCAL」を掲げ、各客室を彩るアート作品は、東海地方に縁のあるアーティストや作家のものが選ばれている。名古屋市で生まれ育った瀧本の作品も、客室「L10号室」で常設展示されている。


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ザ・タワーホテルナゴヤの客室・L10号室。壁に瀧本の作品『SPACE #06•#03』が飾られている。

『FLEUR』は、フランス語で花を意味するが、これまでに瀧本は花を被写体にすることを避けてきたという。しかし今回、そんな花々にレンズを向けた理由として、新型コロナウイルスによる世界の混乱を目の当たりにするなか、「自生している花や植物の生命力の美しさ、儚さをとどめておきたいという強い衝動に駆られた」と語っている。

 

開催期間は2月28日(日)まで。期間中、展覧会の会場である「on hold」も1日1組限定で宿泊可能だ。塔の中につくられる瀧本の写真世界は、普段見過ごしてしまいそうな景色の奥ゆかしさや、花の生きる姿を再発見させてくれるだろう。


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瀧本幹也『Multiple exposure』より。

瀧本幹也写真展『AFTERIMAGE』

開催期間:2月4日(木)~2月28日(日)
開催場所:ザ・タワーホテルナゴヤ 4F ギャラリースペース「on hold」
愛知県名古屋市中区錦3丁目6-15 名古屋テレビ塔4F
開館時間:12時~17時
入場料無料・予約優先
http://mikiyatakimoto.com/afterimage/(展覧会特設サイト)
https://thetowerhotel.jp/galleryroom (ザ・タワーホテルナゴヤ)
※会場は1日1組限定で宿泊可能。
※新型コロナウイルス感染拡大防止対策につきましては、ザ・タワーホテルナゴヤの対策に準じて行います。
ご来場の際には事前に公式サイトをご確認ください。 https://thetowerhotel.jp 


入場予約・会場についての問い合わせ先/ザ・タワーホテルナゴヤ
TEL:052-953-4450

作品についての問い合わせ先/FOCUS ROCK STUDIO & gallery
TEL:090-2536-7927