廃棄花材をリュクスなツリーに、未来を創るクリエイター

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    カウントダウンシーズンの風物詩、東京タワーを臨むけやき坂のイルミネーションや趣向を凝らしたアーティスティックなツリーで華やかに彩られる六本木ヒルズ。例年この季節に訪れるのを楽しみにしている人も多いのでは? 今年は、ひときわユニークな煌めきを纏うクリスマスツリーがウェストウォークに登場している。

    「ボンボンブロッサム」と名付けられたそのツリーは、コロナ禍の花市場で廃棄処分となる運命にあった花材を使用した大量のドライフラワーが全面に施されている。この作品をコンセプトから手がけたのは、いま注目のクリエイター吉本英樹だ。

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    ウェストウォーク2Fに設置されている「ボンボンブロッサム」。ボンボンショコラを模した“花のボンボン”が、ジュエリーを思わせるシックでリュクスなムードを醸す。

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    東京大学大学院で航空宇宙工学を学んだ後、ロンドンの名門アートスクール、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートに進んだ吉本。自身のデザインスタジオ、タンジェントを設立したイギリスを拠点に、イギリス以外にも、スイス、ドバイなどで数々のグローバル企業やファッションクライアントとのプロジェクトを手がけ高い評価を得ている。今年、母校である東京大学の先端科学技術研究センター先端アートデザイン分野の特任准教授に就任したことをきっかけに東京にも拠点を構えた彼にとって、「ボンボンブロッサム」は意外にも日本でほぼ初めての作品公開となる。

    これまでのキャリアや作品、そしてこれからを吉本英樹にインタビュー(約5分)。

    最先端の工学技術とアートの融合から生まれるエモーショナルなエンターテインメント。特別な体験を約束するこのツリーから、再生や前を向くことを願う吉本の想いをぜひ受け取りたい。

    「ボンボン ブロッサム」

    期間:~2021年12月25日(土)
    六本木ヒルズ ウェストウォーク2F 南側吹き抜け
    点灯時間:11時~24時
    www.roppongihills.com/sp/christmas/2021/illumination-event/westwalk.html