「これ好き!」と言わせる、服好き男性へのギフト鉄板ブランド10選 〜後編〜

  • セレクト・文:高橋一史

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※記事内写真はすべて、各リンク先販売サイトからの転載。

“服好き”男性は、“ファッション好き”とも“お洒落好き”とも、アイテムへの愛着心が異なる人種である。モノ自体の格好よさや着た見栄えのよさは当然気にする。でもそれ以上に、確かなモノづくりが行われているか、実用的か、価格が適正か、長く着られるかといったストーリーを大切にする。望む条件に適うブランドだけが、服好きに愛される存在になるのだ。
服好きは、人の趣味に従うのが苦手。男性への贈り物によくある、「こんな服も着てみたら?」「似合うと思って」という“提案型ギフト”はNGである。相手の趣味を尊重し、好きなブランドのものや、愛用品の最新版などを選ぶと喜んでもらえる率がグンと上がる。
そんな“面倒くさい”男性が支持するブランドを、ジャンル別に紹介するのがこのエントリー。前編に続く後編となる今回は、10選のうち5ブランドを掲載。職場の同僚などへ気軽に贈れるアイテムもあるから、前編と合わせてぜひご高覧のほどを。

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6. マフラー部門【ジョンストンズ オブ エルガン】

お薦め理由

・イギリス製カシミヤ
・一目置かれる品格の高さ
・実用性との巧みなバランス

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シワが目立たず、保管や持ち歩きに便利なカシミヤ100%のニットマフラー。¥31,900(税込)

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原毛の紡績から編み、織りまで自社で行う、現存するイギリス(スコットランド)唯一とされるファクトリーブランド。

マフラーのベストチョイスは、服好きの間でも意見がわかれるところだ。究極の贅沢素材を望むならイタリアのロロ・ピアーナがいいだろうし、ステイタスの高さではフランスのエルメスの名が挙げられる。だがここではイギリスの老舗、ジョンストンズ オブ エルガン(以下、ジョンストンズ)を推したい。暖かく肌触りがいい高級カシミヤを使いつつ、この国らしい質実剛健な一面を併せ持つからだ。日常で使いやすく、品質と価格のバランスも良好なブランドである。
マフラーは首に巻いたときブランドネームが人の目につきやすいアイテム。ジョンストンズならファッション通に一目置かれる、間違いのない贈り物になれる。ここに選んだのは、カジュアルなニット編みのマフラー。ニットだからかさばらず、身体にしっくりと馴染む。顔色を健康的に見せる明るいライトグレーなら、スウエットシャツ感覚で愛用してもらえるだろう。

BRITISH MADE

www.british-made.jp/

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7. アウター部門【ザ・ノース・フェイス】

お薦め理由

・全方位的なイメージのよさ
・大人向けの価格帯
・男心に響く技術革新

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新しい防水素材フューチャーライトを使った、ストレッチ性がありしなやかな本格アウトドア仕様の「FLスーパーヘイズジャケット」。¥42,900(税込)

ギアとしての信頼感とファッション性の高さで、トップクラスの人気を誇るのがザ・ノース・フェイス。街着としても人気が出て、ハイモードが次々にコラボするほどのステイタスになった稀有なスポーツブランドだ。その一方で本格アウトドアウエアの研究開発に余念がなく、全方位的に高いイメージが保ち続けられている。贈られて喜ばない男性はまずいないだろう。
なかでも最適なアイテムは、山や森林向けにつくられたマウンテンパーカ。スポーツギア相場で比較すると高価な特別感と、サイズが多少ずれても着られるフレキシブルさが贈り物に向く理由。ここにセレクトしたのは、さらに一捻りした最新技術搭載モデルである。同ブランドが開発した驚くほど通気性がいい防水透湿素材「フューチャーライト」採用の一着。どうせなら男性に、「こんなのあるんだ!」と言わせてみたい。

ザ・ノース・フェイス

www.goldwin.co.jp/tnf/

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8. 帽子部門【キジマ タカユキ】

お薦め理由

・ストイックで上質
・どんな服装にも馴染む
・モードシーンでも名高い

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丸めて携帯でき、手洗い可能なバケットハット。裏地つきのしっかりとしたつくりだ。¥13,200(税込)

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素材はクラシカルな防水生地のベンタイルコットン。水濡れで繊維が膨張して目が詰まり、内部に水が侵入しにくくなる仕組み。

キジマ タカユキの帽子を目にすると、ごくシンプルでアノニマスな印象を受けるだろう。デザイナーの名前を冠したブランドであることが意外なほど静かなデザインだ。なのに有力なファッションショップの帽子ラインアップに必ず入っている理由は、いわば「目立たない帽子の最高峰」だから。帽子職人でもある木島隆幸デザイナーは、服装に馴染む帽子づくりを信条とする。上質な服に合わせて、素材も高品位なものを選ぶ。誰でも似合いやすくどんな服装にも合う巧みなバランス感覚が、キジマ タカユキを特別な存在にしている。
ここに選んだのはカジュアルなバケットハット。帽子にもトレンドはあり、いまはこのタイプが気分だ。頭の大きさは人によりかなり違うが、被り方しだいで対応しやすいのがバケットハットの良さのひとつ。購入サイズを迷ったら大きめにするのが無難だろう。このタイプか防寒性の高いニットキャップか、男性へ贈る帽子はこの2種類から選びたい。

キジマ タカユキ

www.kijimatakayuki.com

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9. ソックス部門【ファルケ】

お薦め理由

・ソックス好きが多い
・スポーティシックな佇まい
・人体構造に基づくつくり

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ウール33%、レーヨン27%、カシミヤ20%、ナイロン20%のリブソックス。こだわりのドイツ製だ。¥2,860(税込)

ファッションブランドの展示会などで来場者への土産にソックスが配られると、たいていの男性は笑顔になる。服好きにソックス好きが多いことを示すエピソードだが、消耗品だからこそ食べ物のように気軽に贈れ、相手もカジュアルに受け取れて便利だ。このさいギフト定番のハンカチやネクタイは忘れることにして、意識をソックスに集中させよう。
間違いのない選択は、ドイツの老舗ファルケ(FALKE)。医学が発展した国らしい人体構造に基づいたつくりで、右足、左足が定められたモデルもある。肉厚でスポーツソックスに近く、家時間が長くなった現在のコンフォタブルなライフスタイルにふさわしい。セレクトしたのはウールをベースにした冬向けモデル。羊の毛ならではのムレにくく匂いにくい特性はソックスにぴったり。高価でなくても、十分に特別な贈り物になれる逸品だ。

Bshop

https://store.bshop-inc.com/

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アンダーウエア部門 【フィルメランジェ】

お薦め理由

・上質なカットソー素材
・日本人向けの立体的な形
・爽やかなデザイン

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スウエットシャツ風のロックミシンステッチとバイカラー配色で、ビンテージスポーツのムードが漂うアンダーウエア。¥6,050(税込)

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同型でもカーキベースの配色だとミリタリー感が増す。素材は様々なオーガニックコットンのミックス。

男性のアンダーウエア(パンツ)選びではまず、快適であることが求められる。肌に違和感のない素材で、立体的にフィットして動きやすいのが理想的だ。その次が見た目なのだが、これがかなり難問になる。メンズパンツは高級品になるほどセクシー系に傾いていく。Tシャツやスニーカーのごとくスポーティかつ味わい深いものがほとんどないのだ。
日本のカットソーの雄、フィルメランジェのアンダーウエアはカジュアルな服装好みの男性にリピーターが多い定番。杢グレーのTシャツやミリタリーのカーゴパンツと抜群に相性がいい。日本人男性の華奢な身体つきに沿う形で、頑丈な厚手素材ながら穿いていることを忘れる軽快さ。店で試着できないパンツは購入しないと試せないから、様々なものを知るのが困難なアイテム。日頃から探している男性に贈ればきっと喜ばれる。

フィルメランジェ

https://filmelange.com/

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高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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