世界初を連発してきた、シチズンの人気&定番腕時計3選

  • 文:遠藤和呼

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電波受信ではなく、スタンドアローンで年差±1秒の超高精度を誇る光発電ムーブメント「Cal.0100」を搭載。ダイヤルの6時位置にはブランドのシンボルである「イーグル」が輝く。和紙製のダイヤルにもそのモチーフをアレンジ。下部のプレートにプラチナ箔とプラチナ粉による蒔絵でイーグルが描かれており、上に重ねた和紙を通して透けて見える。光発電エコ・ドライブ(クオーツ)、SSケース、ケース径39㎜、5気圧防水、世界限定90本。「ザ・シチズン Caliber0100 特定店限定的モデル」¥737,000(税込)

日本を代表する時計ブランド、シチズン。前身である尚工舎時計研究所が1924年に初めて開発した懐中時計を、当時の東京市長・後藤新平が「永く広く市民に愛されるように」という願いを込めてCITIZENと命名し、1930年から社名となった。以来、身に着ける人に寄り添う時計づくりを基本理念として、世界初のアナログソーラーウォッチや電波時計など、革新的な技術を次々に開発。その中から、代表的な3本を厳選した。

【CITIZEN】歴史と特徴
卓越した技術力で高精度と利便性を追求してきたジャパンブランド

1969年にクオーツ時計が登場し、1970年代には機械式より安価で高精度な腕時計が普及した。シチズンではこれを進化させた世界初のアナログソーラー発電ウォッチを76年に発表。その後技術を磨き上げて「エコ・ドライブ」を開発。太陽光はもちろん、室内の微かな光でも発電するため、クオーツ時計では不可欠の定期的な電池交換から解放する画期的な発明だった。

1993年にはやはり世界初の多局受信型電波時計を開発。各地の標準時刻電波を受信して時間を自動修正するので、たとえばテレビの時報などと秒針がピタリと一致する。定期的な電池交換だけでなく、時刻調整も不要にしたのである。電波を遮らないようにケースは合成樹脂やガラスが使われていたのだが、2003年にフルメタル化に成功。金属外装による高級感あるデザインが可能になったことから、ビジネスパーソンを中心に大ヒットしたという。2011年には地上の時刻電波から宇宙にも飛躍。人工衛星の時刻電波を受信する「サテライト ウエーブ」は、地球のどこにいても正確な時間を提供。空間的な制約も解消してしまった。

その一方で、究極の薄型光発電時計「エコ・ドライブ ワン」を2016年に発売。ムーブメント厚がなんと1㎜という高度な技術力で世界を驚嘆させた。創業100周年を迎えた2018年には、電波を受信しないスタンドアローンのエコ・ドライブで、年差±1秒という超絶的な高精度も実現している。特許取得の「デュラテクト」による表面硬化技術も見逃せない。いささか荒っぽい普段使いでも傷がつきにくいので、時計の扱いを気にする意識からも解放されたことになる。卓越した技術力で世界初を連発してきたジャパンブランドだが、高精度で利便性に優れた腕時計を追求することで、“市民”の生活をより自由に、豊かで多彩にしてきたといえるだろう。

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人気モデル①ザ・シチズン
ブランドの理念を表現した、王道の3針コレクション

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2021年に自社開発した機械式ムーブメント「Cal.0200」搭載モデル。ステンレス・スチールのケースとブレスレットは平面を粗めのヘアライン、エッジを鏡面磨きで仕上げており、立体的。自動巻き、SSケース&ブレスレッド、ケース径40㎜、5気圧防水。「ザ・シチズン メカニカルモデル」¥605,000(税込)

1995年に誕生したシチズンの王道コレクションであり、「精度」「品質」「デザイン」「ホスピタリティ」が基本理念。ラインアップはセンターまたはスモールセコンドの3針モデルが中心。年差±1秒と、年差±5秒の超高精度エコ・ドライブに加えて、自社製機械式ムーブメントを搭載したモデルも人気が高い。写真の「ザ・シチズン メカニカルモデル」は11年ぶりに新開発した自動巻きムーブメント「Cal.0200」を搭載しており、COSC認定クロノメーターの基準を超える日差−3秒〜+5秒の高精度。12時位置のロゴ下にあるイーグルマークは「常に先を見据え、理想を追求する」というシチズンの確固たる意思を表現しているという。

【関連記事】年差±5秒を誇る高精度クオーツ「ザ・シチズン」から、300本限定の特別カラーモデルが登場。

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人気モデル②エコ・ドライブ ワン
世界最薄、わずか1㎜の光発電ムーブメント

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ケースを裏蓋のない2ピース構造にすることで3.88㎜という超薄型を実現。防水性も5気圧を確保。光発電エコ・ドライブ(クオーツ)、フル充電で12カ月連続可動、SSケース&ブレスレット(デュラテクトDLC加工) 、ケース径38㎜、「エコ・ドライブ ワン」¥495,000(税込)

「エコ・ドライブ ワン」は世界で最も薄い厚さ1㎜の光発電ムーブメントを搭載している。これを実現するために、ほぼすべてをゼロから再設計。最新の工作機械を駆使して部品をつくり上げたという。微小な部品を精密に組み上げることが要求されるため、マイスターと呼ばれる熟練の職人だけが製作に携わっている。ケースやベゼルに、硬度が高い先進的な複合素材のサーメット(セラミック+炭化金属など)やアルティック(アルミナ+炭化チタニウム)を採用したモデルもある。

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人気モデル③サテライト ウェーブ GPS
砂漠でも山頂でも正確な時間を表示

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エコ・ドライブGPS衛星電波時計の最上位ムーブメント「F950」を搭載。新開発の高速ツインコイルモーターを採用しており、正回転・逆回転ともに分針が1秒未満でダイヤルを1周するため、スピーディーに時間調整できる。ケースはステンレスよりも軽量で約5倍の表面硬度をもつ「スーパーチタニウム」。光発電エコ・ドライブ(クオーツ)、スーパーチタニウムケース&ベルト、フル充電で約5年可動、ケース径47.5㎜、10気圧防水、世界限定550本(完売している店舗もあるため事前にご確認ください)。「サテライト ウエーブ GPS F950」¥550,000(税込)

「サテライト ウエーブ」は地球の上空2万キロを周回する人工衛星から電波を受信する時計として2011年に誕生した。当初は時刻情報だけを受信していたが、2015年には位置情報も取得。世界の39タイムゾーンに対応しており、砂漠や海上、山頂などGPS衛星電波を受信できる場所ならどこにいても正しい時間に修正する。最新機種の「サテライト ウエーブ GPS F950」ではGPS衛星電波の時刻情報をわずか3秒でキャッチ。クロノグラフやパーペチュアルカレンダー、アラームなどの機能も搭載。6つのパーツが重なる文字盤は、宇宙空間の奥行きを表現しているという。

問い合わせ先・シチズンお客様時計相談室 TEL:0120-78-4807

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  • 文:遠藤和呼

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