ユニクロ×ジル・サンダーの+J(プラスジェイ)のラストシーズンとなる秋冬コレクションが、2021年11月12日(金)午前中を皮切りに発売される。Pen Onlineは直前の最終チェックのためショールームを訪問。いま大切な“長く着られる”、さらに、“大人の顔つきに合う”をテーマに、本当に役立つアイテムを厳選して撮影した。4回にわけてお届けする第3回目の今回は、シャツジャケットとシャツ編。
絶対入手したい、ニューノーマル時代のシャツジャケット
+Jのラストコレクションのなかで、何を置いても入手したいのがこのシャツジャケット。現在及びこれからの時代に実用性が高い知的な服である。ポケットが多く、歴史的なワークウエアのカバーオールに近い上着だ。表裏で同じウール生地(ナイロン混在)を2枚貼り合わせた贅沢なダブルフェイスは、トロッと柔らかいのに2重だから保温性が高い。デザイナーのジル・サンダーが得意としてきた生地でもある。
パジャマ気分で部屋着にもしたいこのリラックスアウターは、見た目の落ち着きも高ポイント。化繊のスポーツアウターも気楽な服だが、大人が洒落た街着にするには着方にコツがいる。天然素材のウールベースの服ならラフな着方でも見栄えがいい。色展開はブラック、ダークグレー、ネイビーの3色。悩んだがここではお薦めとしてネイビーをセレクトした。重い印象になりやすいブラック、老けがちなグレーと比べると、ネイビーが無難に品よく着やすい。コーデの工夫いらずで愛用できるはず。
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Tシャツ代わりになるスタンドカラーシャツ
お洒落感度の高い層から人気に火がつき、いまやワードローブに定着した襟なしのスタンドカラーシャツ。首周りがすっきりして軽やかになる。Tシャツでは心もとないジャケットのインナーに大活躍。記事冒頭で紹介したシャツジャケットのような襟つきアウターの下に着るときも、襟なしシャツだとバランスが整いやすい。一般人気がもっと広がっていい便利アイテムだ。
+Jのシャツは旬のゆったりシルエット。それがむしろタイムレスな着こなしにつながっている。「クルタ」と呼ばれるインドをはじめとする南アジアの民族衣装に似た表情だからだ。クルタは着丈が膝下までのロングシャツだが、このシャツでもエスニックな着方ができる。夏には袖をまくりあげ、短パンにサンダルのコーデをしよう。通年で着られ、時を経ても古ぼけない永遠の一枚である。

ファッションレポーター/フォトグラファー
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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