クラシック⾳楽を⾹り化! 著名クリエイターたちによるオードトワレ

  • 文;白石菜美
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クラシック⾳楽を⾹り化するプロジェクト「ラニュイ」がスタート。⾹⽔セット『夜のガスパール』オードトワレを発売。¥18,700円(税込)

クラシック⾳楽を⾹り化するプロジェクト「ラニュイ」が9⽉21⽇スタートした。聴覚×嗅覚の共感覚を探究する。第1弾として同⽇、ブランド名の由来である、フランス近代⾳楽を代表するモーリス・ラヴェル作曲のピアノ曲『夜のガスパール』をイメージした⾹⽔セット『夜のガスパール』オードトワレをECサイトにて⼀般発売を開始した。初回限定で特別装丁仕様のブックレット付きだ。

『夜のガスパール』は3曲構成。第1曲『オンディーヌ』、第2曲『絞⾸台』、第3曲『スカルボ』それぞれを⾹りで表現し、10mLのオードトワレにした。⽔の精が男を誘惑するストーリーの第1曲『オンディーヌ』は、トップ:ウォーターアコード、ミドル:スズラン、ラスト:バイオレットと官能的な仕上がりに。吊られた男と鐘の⾳が交錯するスタティックな第2曲『絞⾸台』は、トップ:レザー、ミドル:エレミ、ラスト:シダーとグロテスクで重厚な香りだ。真夜中に暴れ狂う⼩⻤を描いた第3曲『スカルボ』は、トップ:クローバー、ミドル:ネロリ、ラスト:オークモスとスパイシー。

ケースは楽譜をイメージしたクラシカルな外装。内装はウレタン敷きで、ピアノの鍵盤をイメージし、ビン下部を押すことで取り出せる仕様になっている。付属するブックレットは『夜のガスパール』をさらに楽しんでもらうためのコンテンツとして、『夜のガスパール』の楽譜&解説、曲の元となったアロイジウス・ベルトランの同名の詩、仏ピアニストのアレクアサンドル・タローにラヴェルについて行ったインタビュー、音楽家/文筆家の菊地によるラヴェルと香りを巡るエッセイ、ピアニスト森下によるラヴェルとアルカンの考察、『夜のガスパール』名盤選を⽤意。ラヴェルの世界を深掘る読み物で聴覚と嗅覚を刺激する。

また、写真家・野村佐紀⼦により、第3曲『スカルボ』の⾹りをイメージして撮った写真作品をブランドのInstagramアカウントにて公開。聴覚・嗅覚にビジュアルという視覚を加えることで、『夜のガスパール』を多層的に考察している。このビジュアルプロジェクトは今後も、多様なアート写真家たちとコラボレーションしていく予定だ。

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⾳楽と⾹りの融合でつくられた「肌で聴く⾳楽」

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⾹りの監修を⼿がけたのは、淡路島在住のアーティスト・和泉侃。2020年淡路島にラボラトリー「IZUMI KAN|胚」をオープン。

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『夜のガスパール』を更に楽しんでもらうためのコンテンツとして付属されたブックレット。ピアニスト森下唯や音楽家の菊地成孔によるコラムも入っている。

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