BTS人気をソウル大学教授が読み解く『BTS オン・ザ・ロード』、メディアやエンタメ界に関わる人は必読! 

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『BTS オン・ザ・ロード』ホン・ソクキョン 著 桑畑優香 訳 玄光社 ¥2,310(税込)

【Penが選んだ、今月の読むべき1冊】

BTSの世界的な人気がずっと続いている。5月に発表した「Butter」は米ビルボードのメインシングルチャート「ビルボードHot100」で7週連続1位を獲得。9月8日には首位を再び奪還し、通算10度の1位に輝いた。こうした中、BTSやK-POPの解説本の刊行も相次いでいるが、ソウル大学言論情報学科のホン・ソクキョン教授が著した『BTS オン・ザ・ロード』はK-POP産業の特徴に始まり、メディア論やジェンダー観などからBTS現象を読み解いている。「なぜ、BTSがこんなに人気なのか?」という疑問を抱いている人にお薦めの一冊だ。

なかでも2018年のBTSのワールドツアーにて行われたファンへのインタビューが興味深い。BTSの成功の裏にはファンダム「ARMY(アーミー)」の存在が大きいが、ファンはBTSのなにに惹かれ、どのように応援するのか? BTSの韓国語の歌が、どのように海外ファンに響いていったのか? ARMYの層や特徴、心理についてわかりやすく解説されている。

ホン・ソクキョン教授に、欧米のポップスターと比較して、BTSの音楽、BTSのファンはどういう違いがあるのかを尋ねた。

――非常に難しい質問だ。アメリカのポップスターについて、私がBTSファンダムについて知っているほどには知らないので誤っているかもしれないが、大きな違いは、スターとしての姿勢と社会的問題との関連性にあると思う。特にアメリカのポピュラー音楽のスターは他のどのスターよりもエキセントリックだ。スターは普通の人々にはない自己表現の自由、富の誇示、私生活の自由などをもっているようだ。ジェンダー、人種、難民、気候温暖化などの問題にも関わるが、セレブリティにとっての社会貢献だ。
一方、BTSは世界的な名声を得ても相変わらず地味で、普通で、過去の姿から変わらないように努力している。ファンのために多くの時間を割き、心からのコミュニケーションが行われている。これはBTSを超えて、他のK-POPファンダム文化においても重要な要素だ。BTSはアジア人であり、K-POPアイドルとして新しい男性性を見せているため、人種においてもジェンダーにおいても特別な意味をもっている。(ホン・ソクキョン教授・談)

数ある音楽グループの中で、BTSがアジアを超えて世界で圧倒的な人気を誇るに至った理由を考察する本書は、これからの時代のエンターテインメント・ビジネスを考える上でも、示唆に富んでいる。6月28日発売のPen「ヒットの秘密」特集でも、ホン・ソクキョン教授がBTSの人気についてコメントを寄せてくれた。併せてチェックしてほしい。

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『BTS オン・ザ・ロード』は全6章。1章では韓国・日本のアイドルシステムなどにも触れられており、K-POPに馴染みのない人にもわかりやすい。

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