偉才による躍動感あふれる八十余点の木彫を見よ──『木彫り熊の申し子 藤戸竹喜 アイヌであればこそ』展

  • 文:川上典李子
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『白熊の親子』(部分) 1999年 個人蔵

【Penが選んだ、今月のアート】

丸太を前にして一気に彫り出していく。力強さと同時に毛彫りの繊細さも備えた藤戸竹喜(1934-2018)の熊は、どれも躍動的な姿だ。12歳で木彫り熊の職人だった父に学んだ後、生涯、熊を彫り続けた。自身のルーツとなるアイヌ民族の先人たちの姿を等身大で描写した作品も。北の大地に生きるものたちの生命力を生き生きと表した藤戸の熱意に触れたい。

『木彫り熊の申し子 藤戸竹喜 アイヌであればこそ』

開催期間:7/17~9/26
会場:東京ステーションギャラリー
TEL:03-3212-2485
開館時間:10時~18時(月~木、土、日、祝) 10時~20時(金)
休館日:8/10、8/16、8/23、9/6、9/13 
料金: ¥1,200(税込)
開催の詳細はサイトで確認を
www.ejrcf.or.jp/gallery

※臨時休止、展覧会会期や入場可能な日時の変更、入場制限などが行われる場合があります。

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