飛騨高山のローカルとつながる。回遊拠点型ホテル「hotel around TAKAYAMA」とは?

  • 文:宇治田エリ

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自転車に乗って、地域とつながる旅をしよう。

岐阜・高山で「hotel around TAKAYAMA(ホテルアラウンド タカヤマ)」がオープンした。「回遊拠点型ライフスタイルホテル」をコンセプトに、地域に根ざしながらオンラインでは得られないリアルな情報を伝え、ステイする旅人と地域の歴史、文化、人、モノ、体験などを繋ぐ。まさにハブのような存在のホテルだ。

飛騨高山は、江戸時代から続く商家などが保全され、古い街並みが残る地域。さらに「宮川朝市」や「高山祭」など、地域特有の文化や風習が醸成されている。そういった地域の個性を、旅人が深く理解することは難しいもの。より地域の人に近いコアな体験をし、感じて味わう必要がある。そこで「hotel around TAKAYAMA」では、その土地に暮らす人々から愛され続けるモノ、コト、場所、人 、そして他にはない固有のカルチャーやスタイルを「GOOD LOCAL(グッドローカル)」と定義する。

ラウンジには壁一面を使った巨大な 「GOOD LOCAL MAP」が貼られ、ホテルからのルート確認や自分だけの旅行ガイドブックの作成に活用できる。また 飛騨高山の「GOOD LOCAL」を紹介する、厳選された100枚のカードが並べられ、興味のあるカードを自由にセレクトし、じっくりと読むことも可能だ。その情報をもとに実際に街へ飛び出せば、より深い体験につながるはず。地域の魅力に出合い、人びとと温かい交流をしながらゆるやかにつながることで、思入れ深い第二の故郷となるはずだ。

ホテル内のサインや家具、アートウォールには飛田産のヒバを使用。地元で活躍する企業「飛騨の森でクマは踊る」のほか、地元のクリエイター陣が内装に携わっている。彼らはあらかじめ制作物を決めてからリサーチするのではなく、実際に飛騨高山の街や自然を体験し、グットローカルを知った上で制作物を考えていったそうだ。

館内にはOK PAPERSのイラストとともに、飛騨高山の歴史や文化、人物などの魅力を伝えるボードが至る所に展示され、地域の魅力をさらに深掘りすることができる。家具は飛騨コレクションが担当し、客室内はダークグレーを基調とした無垢の木の素材感が浮き立つ落ち着いたデザイン。そこに安土草太による照明が加わり、リラックスした雰囲気を醸し出している。

今後は全国各地で展開していくという「hotel around」シリーズ。まずは飛騨高山の魅力を探しにいこう。

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キングルーム(30㎡、定員2名)。
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ラウンジには壁一面に「GOOD LOCAL MAP」。自分だけの観光マップをつくろう。
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「GOOD LOCAL 100」のカードは、持ち帰り可能。
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「高山祭」の様子。「京都祇園祭」「秩父夜祭」と並ぶ、日本三大美祭のひとつとしても有名。

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三嶋和ろうそく店店主。工芸が盛んな飛騨高山で、職人の技に触れるのもおすすめ。
hotel around TAKAYAMA

住所:岐阜県高山市花岡町1-42-7
TEL:0577-36-2811
全152 室(全室禁煙) 、一室¥8,727(税込)〜
http://hotel-around.com