フィット感とほぐし機能を追求、 家で極上のマッサージを

  • 文:神原サリー

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TOR Massage Stool MOVE/トール マッサージスツール ムーブ

〈フットマッサージャー〉

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底面にリクライニング専用のエアバッグを採用。インテリアにも馴染みやすく、スツールとしても活用できる。このライトグレーの他、ダークグレーもある。¥39,600(税込)

家で手軽に足のマッサージができたらと思うのだが、フットマッサージャーといえば大抵いかにもというかたちで食指が動かない。だが、この「トール マッサージスツール ムーブ」はどうだ。見た目はスツールやオットマンそのもの。腰掛けてみるとクッションが効いて座り心地もなかなかだ。

もちろんマッサージ機能は抜かりない。フットマッサージャーでは、同社調べによると業界最多(2021年4月時点)という60層のエアバッグで、足の甲やつま先から、ふくらはぎまでを包み込むようにもみほぐす本格派。ユニークなのは、本体底面に搭載したエアバッグによる電動リクライニング機構が装備されていること。イスの高さや好みに合わせて、足の角度をボタンひとつで最大20度まで無段階で調節できるのだ。

これまではスタンド式で、立てたり収納したりという手間があった。だが、「足をほぐすマッサージャーだからこそ、使用前も使用後も、とことん足腰に負担をかけずに癒やされてほしい」という開発者の思いが、このアイデアへとつながったのだという。

「自動」「ほぐす」「しぼる」「ストレッチ」「ゆらす」の計5つのコースがあり、強弱も5段階から選択可能だ。筋肉がしっかりついた人のふくらはぎでも、力強いマッサージのおかげで疲れが取れてすっきりする。足裏は、土踏まずとつま先のエアバッグが独立して動くので、手の親指でほぐされているような体感が得られることに驚くだろう。

使用後はスーッと空気が抜けてフラットに。蓋を閉めるだけでスツールの姿に戻り、澄ました顔でリビングに鎮座する。ダークグレーもいいが、ナチュラルテイストのインテリアなら織り生地の上品さが際立つライトグレーも魅力的だ。マッサージ部のカバーが外して洗えるのもうれしい。

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ボタンを押すと、本体がリクライニング。腰へ負担をかけずに、最大角度20度まで調整できる。中のエアバッグは心地よさを追求し、足を包み込むように配置されている。

神原サリー

新聞社勤務を経て「家電コンシェルジュ」として独立。豊富な知識と取材をもとに独自視点で発信。東京・広尾の「家電アトリエ」をベースに、テレビ出演や執筆、コンサルティングなど広く活躍中。

●アテックスサービスセンター TEL:0120-486-505