今年の「六本木アートナイト」は村上隆×ドラえもん! 新作も要チェック

  • 文:宇治田エリ

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「六本木アートナイト2021」メインビジュアル。

今年も9月23日〜26日にかけて、六本木の街でアートの饗宴「六本木アートナイト2021」が開催される。都市型アートフェスティバルとして、美術館などの文化施設や大型複合施設、六本木の街全域に、インスタレーション作品やパフォーマンス、音楽、トークイベントなど、さまざまなコンテンツが展開される予定だ。さらに新型コロナウィルス感染症対策として、リアルとデジタルをハイブリッド。昨年開催取りやめとなった「六本木アートナイト2020」や「六本木アートナイト スピンオフ・プロジェクト」のプログラムも引き継がれ、充実の内容となる予定だ。

2009年からスタートし、今や六本木の風物詩となった「六本木アートナイト」。今年のメインプログラム・アーティストは、世界を舞台に活躍する現代アーティスト・村上隆だ。村上は藤子・F・不二雄による「ドラえもん」を「20世紀、日本が生んだ最大のポップアイコン」とし作品を制作しているが、今回新作も発表。さらに自身がキュレーションした12組のアーティストも「ドラえもん」に挑む。村上は「日本と海外の間にある温度差や理解の順番の微妙なズレ」に注目し、「現代において求められるアートの形」を具体的に提示する。プロデューサーとしても手腕を発揮する、村上らしい大胆なアプローチが楽しめるはずだ。

村上とアーティストたちの作品は、会期中に六本木ヒルズアリーナ、東京ミッドタウン、国立新美術館の3か所に展示予定。これからのアートシーンを担うアーティストたちが、国民的アイコンをどのように消化するのか、見逃せない。

現代アーティスト・村上隆。photo:Museum of Fine Arts, Boston

過去最大級のバルーン作品は、六本木ヒルズアリーナ、東京ミッドタウン、国立新美術館に展示予定。
photo:©2020 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

大阪生まれ、ニューヨーク育ちのアーティスト、MADSAKI/マサキ。
photo:RK(IG: @rkrkrk)©MADSAKI/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

日本のSNS世代のアーティスト、ob/オビ。
photo:Hiroki Tadano  ©ob/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

六本木アートナイト2021

開催期間:9月23日(木・祝)~9月26日(日)
※9月11日(土)より、一部作品は先行展示予定
開催場所(リアル):六本木ヒルズ、森美術館、東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHT、国立新美術館、六本木商店街、その他六本木地区の協力施設や公共スペース
開催場所(デジタル): YouTube チャンネル『RAN TV』
入場料/視聴料:無料 ※但し、一部のプログラム及び美術館企画は有料
※臨時休館や展覧会会期の変更、また入場制限などが行われる場合があります。事前にお確かめください。
www.roppongiartnight.com
https://www.youtube.com/channel/UCFiRs1izR5RlpKlBcdqD43w