テクニカルリネンのギャバジンなど新鮮な素材使いと、パステル調のグリーンやブルーなど鮮やかなカラーリングを軸に展開する、今季のサルヴァトーレ フェラガモ。足元もまた然りで、エスパドリーユやサンダルが軽快さを後押しする。なかでも特筆すべきはスニーカー。新作「スエズ」と「ストーム」をピックアップする。
スエズは今季のトレンドであるリネンをキャンバス地で表現した素材を採用。キャンバスはそもそも油絵の支持体を指すもので、おもに麻が使われている。ブランドが居を構えるフィレンツェは名画家を多く残した街でもあり、この一足は今季のテーマである「ホームカミング」を象徴するアイテムといえる。
カラーもトレンドのホワイトで清涼感あふれる。ベースはオーセンティックな外羽根のミッドカットスニーカーだが、ソールには2種のラバー素材が使われており、コンテンポラリーな雰囲気を備えている。裏地はレザーで履き心地は快適、かつ型崩れにも強い。一見すると普遍的な白スニーカーなので、どんなパンツとも違和感なく馴染む。
美しい色みに心弾む、バリエーション揃う「ストーム」
メイン素材にサドルカーフを用いたローカットスニーカー、ストーム。先に紹介したスエズと同様に、ミッドソールのジュート風ラバー、切り替えの流線形ラバー、そしてメインのカーフというつくり。ただしこちらは、カラーリングが実に軽妙で楽しげな印象を醸し出す。
洒脱なカラーリングはフェラガモの得意とするところ。アースカラーでまとめられたカーキは、ソールからシューレースにいたるまで、繊細なグラデーションが秀逸だ。ワインレッドのレザーが大人っぽさを醸すモガーノは、ピンクの切り替えで遊び心を表現。ブラックは艶のあるレザーとホワイトの切り替えでシックな面持ちに。それぞれヒール部分にロゴ入りのラバーブロックが付き、後ろ姿まで抜かりなく仕上げられている。
約100年の歴史をもつフェラガモが提案する、ベーシックながらもアートな洗練を感じさせるハイブリッドなスニーカー。履くだけで春夏の気分を一層盛り上げ、装いに季節感のある彩りを添えてくれる。
問い合わせ先/フェラガモ・ジャパン
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