軽やかで春らしい、クラフツマンシップあふれる「サルヴァトーレ フェラガモ」の新作シューズ

  • 写真:加藤佳男
  • 文:遠藤 匠

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革やジュートの編み柄が、涼しげな新作シューズ。ドレス感にリゾート感をブレンドした、ハイブリッドなアプローチが春の街にも映えます。左から、「アンドラ」¥140,400(税込)、「アリノス」¥ 106,920(税込)/ともにサルヴァトーレ フェラガモ(フェラガモ・ジャパン)

そろそろ春の装いに本腰を入れたい時期。足元から春らしさを感じられる新作シューズ2足が、サルヴァトーレ フェラガモから届きました。
まずは上写真の右、ぽってりとしたフォルムが印象的なスリッポン。ローファータイプでは珍しいジュートソールが目を引きます。このソールは、かつて創業者のサルヴァトーレ フェラガモがつくり上げたレディースシューズに着想を得たもの。リゾートシューズを思わせる佇まいが、解放感にあふれます。
これに対してアッパーは、しなやかにつり込まれた、成型もしやすいサドルレザー仕立て。そこにブランドを特徴づけるガンチーニの意匠がアクセントとして添えられています。ガンチーニ 自体は革と同色の樹脂製で、トーン・オン・トーンの配色に。あえて主張を抑えているところが好印象。ソールの清涼感も際立って見えます。

ローファーのようでいて、エスパドリーユっぽさも感じさせる新感覚のシューズ。ラスト自体にも少しボリューム感があり、ジュートソールとのバランスが絶妙なデザインに仕上がっています。靴自体はライニングのない軽やかな仕立てで、柔軟性に富むサドルカーフのやさしいフィット感を存分に味わえます。

トーン・オン・トーンの色使いであしらわれたガンチーニ 。軽量な樹脂製で、レザーに馴染みやすいマットな風合いに。ブランドの世界観をさりげなく物語ってくれています。

手編みのジュートソールが、コバに張り出すように施されています。接地面にはラバーを施し、確かなグリップ力も確保。ソール自体の返りもいいので、軽快に歩くことができます。

メッシュ仕立ての、丸みのあるプレーントゥ

5アイレットのドレスシューズかと思いきや、総革のメッシュ仕立て。春の心地よい風を感じながら街を歩くには、まさにぴったりの相棒かもしれません。ヒールカップやトゥまわりといった要所には芯材を入れ、フィット感と安定感を高めています。

先ほどのローファーとはまた違ったデザインアプローチが、こちらの一足。気になるのはやはり、カーフレザーをメッシュ状に編み立てたアッパーでしょう。これは職人が手作業で製作したものなのですが、その手間のかかる手法でレースアップのプレーントウをつくり出していることに驚かされます。流れるようなフォルムも秀逸な出来栄えですが、きれいな丸みを帯びたつま先のシェイプまで、この編み込んだ革で表現しているところに技術力の高さやこだわりが感じられます。見た目だけではなく、実際に風通しがよいので体感的な涼しさも魅力といえるでしょう。
また、このシューズのソールも先ほどのローファーと同じ仕様ですが、ここにちょっとした遊び心が隠されています。底の部分に施されたラバーが透明になっていて、そこから特大サイズのブランドロゴがうっすらとのぞいています。持ち主だけが密かに愉しめる部分といえます。履き心地も見た目も涼しげで、遊び心も感じられる。そんな三拍子揃った靴があれば、足どりもぐっと軽くなるかもしれません。

アイレットを施し、羽根の役割を担う部分は、編み柄を変えるなど、実用性に対する配慮も抜かりなし。通気性が高い独特の設計は、素足で履いてこそ、本領発揮してくれそうです。

アウトソールに描かれたビッグサイズのブランドロゴ。ラバーソール自体はフラットなつくりではなく、グリップ力を高めるためにグリッド状のトレッドパターンが刻み込まれています。

2019年春夏コレクションでコーディネイトされていたのが、今回紹介したジュートソールのシューズ。ボリューム感のあるシルエットはワイドパンツとも相性がよく、リゾートテイストのトップスを合わせれば季節感を味わえます。

問い合わせ先/フェラガモ・ジャパン
TEL:0120-202-170
www.ferragamo.com

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