「横浜」と聞いて、頭に思い浮かべる場所はどこですか? 横浜赤レンガ倉庫、山下公園、よこはまコスモワールド、横浜ベイブリッジ……。名所や観光スポットが点在する横浜で、ひとつに絞るのは難しいかもしれません。こんな魅力あふれる街のまん中で、トライアスロンの世界大会が実施されていることをご存じでしょうか?
水泳(スイム)・自転車(バイク)・ランニング(ラン)の3種目をひとりで走り抜くトライアスロンは、数あるスポーツ競技のなかでも最も過酷な耐久競技のひとつです。その世界一を決する大会こそ、横浜を含む世界の各都市で開催されている「世界トライアスロンシリーズ」。年間全9戦を通して、トライアスリート(トライアスロンに参加する選手のこと)の頂点を決める、世界最高峰の大会です。2016年に戦いの場となるのは、アブダビ(UAE)、ゴールドコースト(オーストラリア)、ケープタウン(南アフリカ)など、世界の名だたる都市ばかり。それらと並び、東アジアでは唯一の開催都市となるのがほかならぬ横浜なのです。前述の名所や観光スポットのすぐそばを、世界中の選手たちが泳ぎ、疾走し、駆け抜ける。観客の目の前で繰り広げられる、この躍動感のあるレースにハマる人がいま続出中です。それにしても、なぜ横浜がトライアスロン世界大会のコースに選ばれているのでしょうか? その理由は、横浜の街がもつさまざまな魅力に世界が注目しているからなのです。
世界も羨む、横浜のユニークな魅力とは?
横浜を語るうえで外すことができないのが、「海と港」。毎日、世界各国からの貨物船や豪華客船が行き来する港のそばでは、街の賑わいが絶えません。波打ち際を散策する人、のんびりと憩う人、マリンスポーツに興じる人……。このように、私たちの見慣れた横浜の海は人々の暮らしにごく自然に寄り添う存在ですが、トライアスロンの舞台となる時にはその景色を一変させます。山下公園周辺に立つマリンタワーや歴史ある有名ホテルと、それらをバックに泳ぐ選手たちの姿。両者のシンクロが生み出す独特な光景は、“横浜ツウ”の人でもめったに遭遇できない感動の瞬間です。
さらに、横浜市開港記念会館をはじめ、神奈川県庁、赤レンガ倉庫など、150余年前の開港以来、横浜の街を見守ってきた「歴史的建造物」が点在するコースも必見。真剣な表情で競技に挑む選手たちの戦いが、よく見知ったはずの横浜に彩りを与え、新しい魅力を生み出します。世界への玄関口として発展してきた「異国情緒」あふれる街並みを、各国の選手が競い合う様子はまさにエキサイティング。トライアスロンを通していつもの横浜の景色が変わり、街の誇る”資産”を通じてレースが映えるという構図が出来上がっているのです。
このような魅力があるからこそ実現した、横浜における世界トライアスロンシリーズの開催。横浜では過去に7回開催されていますが、2016年5月14日(土)~15日(日)に行われる第4戦の横浜大会は、リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックの最終ポイント付与レースとなり、トップアスリートが競う「エリートの部/パラトライアスロンの部」では、オリンピック出場選手が確定します。そのほか、1,000名以上の一般選手がエントリーする「エイジ(一般)の部」にも注目です。
これほど“絵になるコース”でのレースを間近で観戦できる機会は、まさに希少。いつもと違う横浜に出合いに、会場へ足を運んでみてはいかがですか?(Pen編集部)
2016世界トライアスロンシリーズ横浜大会
開催日程:2016年5月14日(土)、5月15日(日)
■14日(土)エリートの部/エリートパラトライアスロンの部
■15日(日)エイジ(一般の部)/エイジトライアスロンの部
会場:山下公園周辺特設会場
問い合わせ先/世界トライアスロンシリーズ横浜大会組織委員会 事務局
TEL:045-680-5538
http://yokohamatriathlon.jp