新しい領域に挑戦する人を、
サポートする気持ちで仕事に向き合う。

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    19水野祐弁護士

    新しい領域に挑戦する人を、
    サポートする気持ちで仕事に向き合う。

    各界で活躍する方々に、それぞれのオンとオフ、よい時間の過ごし方などについて聞く連載「MY Relax Time」。第19回は、音楽や映画、アートなどの分野に精通したエンターテインメント・ロイヤーとして、またITから街づくりや先端医療まで、新しい領域のビジネスやカルチャーについて法律家の立場からサポートしている、弁護士の水野祐さんです。

    写真:殿村誠士  構成:和田達彦

    水野祐(みずの・たすく)●1981年、神奈川県生まれ。2013年シティライツ法律事務所を開設。東京大学大学院人文社会系研究科および慶應義塾大学SFC非常勤講師。グッドデザイン賞審査員。著作に『法のデザイン -創造性とイノベーションは法によって加速する』(フィルムアート社)

    弁護士としての私の仕事は、いわゆる企業法務がメイン。日々の仕事の大半は「これはやっていい/やっちゃ駄目」の事業戦略に関する相談と、事業戦略のアウトプットとしての契約書の作成やチェックです。顧問契約を交わしているのはコンテンツ制作やIT関連の会社が多いですが、たとえばクリエイティブ系企業の法務といっても、知的財産権だけではなく、個人情報の扱いや労務、債権回収に至るまで、さまざまな法分野に関わらなければなりません。東京の企業法務はスペシャリティ化しがちなのですが、私の場合は専門分野がよくわからなくなっている状態ですね。ただいずれにしても、私は新しいことにトライしている人が好きで、そういう人達をサポートしていきたいという思いでこの仕事をしています。ですから、あえて言えば「新しい領域に挑戦する事業に関する法的サポート」を専門にしているといった感じです。

    仕事と関係なく、自分が気になっているテーマを自分なりに掘り下げるのが好きで、平日でも本を読んだり、人に会ったり、ふらりとシンポジウムを聞きに行ったりなどしています。特に仕事につなげようという意識はなくて、好きで自分なりに深掘りしているだけなのですが、いま現在で言えば「スマートシティ」や「ゲノム編集」などの分野の仕事に結果的につながるきっかけになっています。最近関心をもっている領域はいくつかあるんですけど、「社会契約」と「ウェルビーイング」については自分なりにコソコソ勉強しています(笑)。そんな感じなので、オンとオフはあまり明確に分かれていないですね。一応、月曜日は夕方から大学で講義があるのであんまりアポを入れない日にしているのですが、たいていは最近勉強したことを大学の授業で使う資料のスライドに新しく付け加える作業を楽しんでいます(笑)。毎日遊んでいるようであり、ずっと仕事をしているようでもあり、趣味と仕事の境い目があんまりないんですよね。

    学生時代は映画研究会に所属していたので、時代的に部室はいつもたばこの煙でいっぱいでした。いまは気分転換のスイッチといえばコーヒーで、たばこは吸っても1日に数本程度かな。ヘビーな打ち合わせや裁判に出た後などは吸いたくなります。裁判所の喫煙所に行くと、裁判の当事者や弁護士、裁判官、傍聴人、裁判所の職員から裁判の関係者まで、いろんな人がいます。裁判について何やら話し込んでいる人がいたり、さっき泣いてきたんだろうなという人がいたり、著名な傍聴ブロガーがいたりと、人生模様を感じさせられますよ。喫煙については、もちろん吸わない人への配慮は必要なので分煙は大賛成なのですが、いまの徹底排除の雰囲気は多様性を認めない感じがしてむしろ抗いたくなります。ただ、いまは逆に吸う人同士の連帯感が高まって、これはこれで面白くはありますね。昔から“たばコミュニケーション”みたいなものはありましたが、それがさらに価値化されている気がします。

    問い合わせ先/JT
    www.jti.co.jp