写真家・ヨシダナギが薦める、クリエイター向けPCのYogaという選択肢

  • 写真:齋藤誠一
  • 文:ガンダーラ井上

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Lenovoのコンシューマ向けプレミアムPCブランドYoga。スタイリッシュな見た目に加え、中身はハイスペック。画像編集や簡単な動画編集にも適しており、実はクリエイターにピッタリなのである。これまで歴代のWindows OSを愛用してきた写真家・ヨシダナギが、その使用感を試してみた。

居心地がいいと思える場所に持ち運べるノートPC。このマシンは膝の上にバランスよく収まる軽やかなデザインだけでなく、クリエイティブな思考や作業を妨げないパフォーマンスも備えている。

レノボのYogaシリーズは、コンシューマ向けのプレミアムPCブランド。マルチモード、ウルトラスリム、オールインワンと多彩な製品ラインアップを展開している。「Yoga Slim 750i Pro」は、スリムでスタイリッシュな外観にハイスペックな機能を搭載したノートPCタイプのモデルだ。本稿では写真家のヨシダナギに実機を使ってもらい、そのインプレッションを通じてクリエイター視点での“使えるポイント”を検証していく。

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デスクトップPCと遜色ない、書き出しの速さ

ヨシダナギ●1986年生まれ。写真家。アフリカをはじめとする世界の少数民族や先住民や、世界中のドラァグクイーンを被写体に撮影する。独特な色彩感覚で彩られた作品の世界観で知られている。

ヨシダナギがアフリカに強く惹かれたのは5歳の時。「アフリカのマサイ族が飛び跳ねる様子をテレビで観て、『いいなぁ。こういう職業があるんだろうなぁ。大きくなったらあれになりたい』と思ったのがすべての始まりでした」と笑顔で語る。

残念ながらマサイ族にはなれなかったが、大人になってデジタル一眼レフを手にアフリカや世界各地の少数民族の生活圏を訪れ、数々の作品を生み出してきた。その制作過程で撮影データを保存し、イメージ通りの作品に仕上げるのにPCは必要不可欠な存在。現在自宅で使用中のPCはデスクトップの強力なマシンだという。

「作業が止まって設定し直すのは耐えられないので、画像処理中に止まらないことがPC選びの条件ですね。具合が悪くなっても買い替えるまで腰が重くて処理が遅いまま使い続けることもあるので、なるべくそのような状態にならない機材を選んでいます」

ヨシダナギが手にしているYoga Slim 750i Proは、14インチのディスプレイを搭載しながらコンパクトなサイズを実現。デジタル機器であることを主張しすぎないデザインに加え、質量は約1.33kgと軽量で持ち運びしやすい。

現在はデスクトップPCとタブレットが普段使いのデバイスなので、ノートPCには久しぶりに触れるヨシダナギ。Yoga Slim 750i Proの第一印象を「PC特有のゴツさやガジェット感があまり感じられなくていいですね」と語る。

コロナ禍で海外渡航もままならない状況が続く中、書籍出版のオファーを受けて執筆活動も行う。原稿執筆ではデスクトップPCに向かうが、それが億劫だと感じることも。

「さぁ、仕事するぞ! というモードではなく、もう少し楽な感じで書けたら。でもタブレットでは落ち着いて書けないですね」。原稿は仕事部屋でない場所で書きたいが、タブレットで執筆するのは違和感があると話す。ヨシダナギの場合、執筆はキーボードを“打つ”ことが基本だ。「私はネイルをしているので、キーが薄すぎてストロークが浅いと打ちにくかったり、深すぎると爪がキーの間に刺さってしまうこともありますが、Yogaのキーボードは絶妙でした」

使い慣れたタブレット入力装置とペンデバイスをYoga Slim 750i Proに接続。レタッチ作業のソフトを立ち上げ、マシンのポテンシャルを検証してみるヨシダナギ。

原稿執筆に役立ちそうなYoga Slim 750i Proだが、写真家の道具としても使えるだろうか? 撮影した画像を自分のイメージ通りの作品に追い込んでいくレタッチ作業では、PCの描画・計算能力をフル稼働させる必要がある。

「まず画像編集ですがノートPCとは思えないほど書き出しが速いですね。加工前のRAWデータから納品用のjpgデータへ変換してみましたが、一瞬だったので驚きました。体感的にはデスクトップと遜色ないです」とのこと。

また、撮影現場で複数人数でプレビューする際にカメラとノートPCを連携させるテザー撮影も好感触だという。「いままでは画像が出てくるのが遅く、じれったいから極力避けてきたのですが、Yogaで試しにやってみたらすごく速かったので驚きました。渡航先での撮影やテレビの収録でスタッフと仕上がりのイメージを共有するには使い勝手がいいと思います」

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印画紙のプリントに近い、ディスプレイの色み

ノートPCをデスクの上に置いて使う習慣がないというヨシダナギ。だからこそ、自分が心地よいと感じられる場所がどこでも仕事場になる。自由な姿勢で、思い立ったら自然な流れで仕事を始める。

ヨシダナギのノートPCとの付き合い方は、肩肘張らない自然体が基本だ。「いろんな場所で使いたいので持ち運ぶ時も膝の上で重いのは困るんですけど、Yogaは全然苦になりません。ソファーに座りながら、プライベートと仕事の中間のような気分でテキストを打ち始められます。構えて仕事に取り掛かることが苦手なので、気付いたら仕事が始まっていた、というのがちょうどいいんです」

Yoga Slim 750i Proは、作品の画像編集にもバリバリ使えるポテンシャルをもちながら、その存在感はあくまで控えめ。「ここに仕事用のPCがあります、という感じの主張をしていないのがいいですね。仕事用の機材がデスク以外の場所で視界に入ってくるのは嫌なのですが、このフォルムはスッと馴染んでくれます」

ディスプレイの色再現性を確認中のヨシダナギ。被写体が黒人の場合、撮影すると白人や黄色人種では起こらないような色転びをしてしまうことがあるので、撮影時に見たままの印象で黒い肌を再現する。

ヨシダナギが絶賛したのが、Yoga Slim 750i Proのディスプレイの色みについて。特に作品で重要なポイントとなる、肌の色が忠実に再現されるという。

「ディスプレイによって黒人の肌の色が綺麗に出ないものが多く、そこが最初に見えないとレタッチのしようがありません。Yogaのディスプレイは、自分の頭の中にあるパレットの色がそのまま反映される感じで、そこは本当に楽ですね」と話す。

さらに、いつも展示では特殊な印画紙にプリントしているが、そのプリントに近い見え方なのも高評価のポイントだ。「光沢があってアクリル加工したような立体感が出るプリントなのですが、それと同じような彩度の際立ちと立体感を感じます。印刷することを考えると、このディスプレイに映ったままを信じられる。現在使用しているモニターよりも、モニターの画像と印刷物との差を考えずに作業を進められるという点で、Yogaはすごくいいですね」

製品が収納されている中箱の黒い蓋には大きくブランドロゴが記されている。蓋を開けるとピンクと水色のグラデーションを施した底箱の側面が姿を現す。この色覚のエンターテインメントで、新しいPCとの出会いにテンションが上がる。
14インチのディスプレイ画面と本体の小型化を両立。最薄部は約14.6mmのスリムさ。筐体のフットプリントはA4サイズに左右プラス1センチ程度。このサイズ感でバッテリーは約15.2時間稼働。
「Yoga」はLenovoが誇るコンシューマ向けのプレミアムPCブランド。スタイリッシュな外観デザインにもかかわらず、機能性・性能もハイスペックで見た目とマシンパワーのどちらも満足させる仕様であることを特長としている。

スリムな筐体で華奢にも見えるスタイルからは想像できないほど頑丈で高性能なYoga Slim 750i Pro。抜群のモビリティと、持ち運んだ先の雰囲気をかき乱さないデザインはヨシダナギのワークスタイルに新しい風を吹き込んでくれた。これからも頼れる相棒として、撮影データの編集、レタッチ、テザー撮影といった写真家としての作業工程だけでなく、執筆などの新たな創作活動もサポートしていくことだろう。

Yoga Slim 750i Proは、クリエイティブな思考を妨げることのないポテンシャルをもっている。画像や動画の編集など、創造的な仕事で必要となる「洗練されたデザインでハイスペックなPC」の選択肢が、実はここにもあったんだとぜひ注目してほしい。

Yoga Slim 750i Pro

CPU:インテルCore i7-1165G7 プロセッサー/インテル Corei5-1135G7 プロセッサー
GPU:NVIDIA GeForce MX450(2GB)
メモリ:8/16GB DDR4-3200
ストレージ:512GB NVMe SSD
画面:14.0インチ/IPS 2.2K/パネル比率16:10
インターフェース:Thunderbolt4 ポート×2、Powered USB 3.0×1、オーディオジャック
ワイヤレス:Wi-Fi 6対応
バッテリー使用時間:約15.2時間 (JEITA2.0)
サイズ:約W312.4 × D221.4mm × H14.6(最薄部)
質量:約1.33kg

問い合わせ先/レノボ・ジャパン
www.lenovo.com/jp/ja/pc