1874年創業、至高の技が光るウォッチ&ジュエリーメゾン、ピアジェ。ここでは毎回6つの視点から、ピアジェのものづくりをひも解いていく。第4回はスケルトンウォッチを通して、手作業なしでは完結しないという仕上げに焦点を当てる。
ピアジェの腕時計は、仕上げが比類なく美しい。この世界的ジュエラーでは、時計の主要部品に使われるスチールや真鍮がプラチナかゴールドのように見えるのだ。その魔術師的な技が「アルティプラノ」のスケルトンウォッチでは、はっきりとわかる。視線を透過する金属の造形が有機的に結合した、どこも隠さない時計。全体の構成に感嘆させられるだけでなく、機械のどの細部に焦点を合わせても、美意識には一分の隙もない。美術工芸のレベルにある優れた仕上げは、腕時計全体の価値を反映したものだ。フォルムが整い、部品の寸法はミクロン単位まで正しく、あらゆる歯車が正確に噛み合って動き、音にはわずかな濁りもない。完璧さに胸を張る腕時計だけが、さらに外見を整える資格をもつのである。
ピアジェはスケルトンウォッチに、手作業なしでは完結しない「オートオルロジュリー」レベルの仕上げを施すことを定めている。スイス高級腕時計の伝統にのっとり、手作業が不可欠で煩雑な作業を、プロトコルとして自らに課すのだ。美しさを最大限に引き出すピアジェの一連の作業は、その時計が間違いなく優秀であり、極上の仕上げにふさわしいものであることも、また意味しているのである。
問い合わせ先/ピアジェ コンタクトセンター TEL:0120-73-1874 www.piaget.jp