六角と円を絶妙に融合させた、イッセイ ミヤケ ウオッチの新作「ROKU(ロク)」の力強い形。

  • 写真:宇田川 淳
  • 文:並木浩一
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ISSEY MIYAKEウオッチ・プロジェクトが、コンスタンティン・グルチッチを起用。その新作「ROKU(ロク)」は、六角形と円の腕時計だ。

「ROKU」クオーツ、ステンレス・スチールケース、ケース径39.7×41.7mm、ケース厚8.9mm、ハードレックスガラス風防、日常生活用強化防水(5気圧)。カーフヌメ革ストラップ。¥37,400(税込)

ISSEY MIYAKEウオッチ・プロジェクトに、新しいデザイナーが参加した。世界的にも有名なジャーマン・デザインの俊英コンスタンティン・グルチッチ、待望の登場である。

その新作「ROKU」は、まず斬新さで期待を裏切らない。アナログ指針が進む文字盤の円形を抱き止める外殻ケースを、グルチッチは六角形に定めた。時分針が回りゆく文字盤の円形は止まることのない時間の流れを象徴し、六角形の辺は12時間を6分節する。彼は「一方は連続した時の経過を示し、他方が特定の出来事を表す句読点」であるフォルムを構想したのだ。

2つのフォルムが構築する、グラフィカルなダイナミズム

「ROKU」クオーツ、ステンレス・スチールケース、ケース径39.7×41.7mm、ケース厚8.9mm、ハードレックスガラス風防、日常生活用強化防水(5気圧)。ともにステンレス・スチールストラップ。右:¥40,700(税込)、左:¥38,500(税込)

そもそも六角形は、自然界にも存在するかたちである。雪の結晶であり蜂の巣でもある不思議な形状は、科学的に理にかなうだけでなく、ひとの心を惹きつける魅力がある。そしてグルチッチといえば代表作のひとつに「チェアワン」がある。2003年発表のその椅子は、連続する三角形の梁で構成される傑作デザイン。直線的で無機質な図形から、ひとの肌に触れる優しいインターフェイスを創造できるのはグルチッチの才能であり、評価が高い作風のひとつである。それから17年を経て腕時計デザインに対峙し、彼は確信をもって、異なる多角形を選択した。


コンスタンティン・グルチッチ●1965年ドイツ・ミュンヘン生まれ。ロンドン・ロイヤルカレッジ・オブ・アートで学び、91年にミュンヘンでデザインスタジオを設立。ベルリンを拠点にVitraや無印良品などを手がける。著名なコンパッソ・ドーロ賞を3度受賞。Photo by Gerhardt Kellermann

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