上質感で選ぶ、「リンベル」の新しいカタログギフト

  • 写真:宇田川 淳
  • 文:中村志保
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カタログギフトのパイオニア「リンベル」から、こだわりある大人へ贈る「リンベル ザ・プレミアム」が登場。アートディレクションを担当した永井一史さんに話を聞きました。

商品のセレクトはもちろんのこと、デザイン、上質さ、そして使いやすさにこだわった、まるで”セレクトショップ”のような世界観が斬新なカタログ、「リンベル ザ・プレミアム」

結婚式の引き出物などできっと多くの人が目にしたことがある、カタログギフト。もらったものの欲しいものがない、結局食べ物しか選ばない。はたまた、手続きするのは決まって奥様、なんて人も多いのではないでしょうか。

このたび、カタログギフトのパイオニア的な存在であるリンベルから、「リンベル ザ・プレミアム」が登場しました。いままでにないギフトの在り方を追求したこのカタログなら、これはほしい! と思えるものが見つかるはずです。アートディレクションを手がけたのは博報堂デザインの永井一史さん。彼が描くカタログギフトの新しい形とは?  贈る側はもちろん、もらい手も嬉しくなるアイテムの数々について語ってくれました。

想像力をかき立てる、リアルかつスタイリッシュなビジュアル

実際のシーンを想像しやすいビジュアルページは、大胆に写真を使用。ライフスタイルを提案するキーワードをさりげなくあしらい、洗練されたデザインに。(写真は¥51,000のコース)

ページをめくるとまず目に飛び込んでくるのが、巻頭に連なるビジュアルページ。「えっ、これがカタログなの!?」と思わせるような温かみのある雰囲気で、写真が大きく効果的に使われているのが特徴です。キャンプを楽しむ家族の姿があったり、カップルが食卓を囲むシーンがあったりと、普段わたしたちが雑誌を眺めているような感覚に近く、いままでのカタログとは全く違うものに仕上がっていることに驚かされます。

「従来のカタログギフトにはあまり人物の写真は使われないのですが、あえて”人感”を出すことで、見る人が自分の暮らしを投影できるといいなと考えました」と永井さん。

カタログにあるアイテムをどんなシチュエーションで使うのか、それを思い描けるかがこのカタログのポイントとなり、受け取る側もリアルに想像することで、商品選びが格段に楽しいと感じられるのです。

ナンバリングされた商品たち。こちらも贅沢にスペースを使用し、ロゴやブランド名は控えめに。読み物のような言葉のチョイスが美しい。(写真は¥11,000のコース)

そして、商品が掲載されたページは上品な雰囲気も漂います。というのも、見開きに収められた商品数は最大4点。贅沢に誌面を使用した落ち着きのあるデザインが、「こんなアイテムのある生活をしたいなぁ」と、暮らしを想像する”余裕”を与えてくれるようです。こうしたページごとの異なるビジュアルデザインは読んでいて飽きることがない上に、一つひとつの商品の魅力や特徴をしっかりと知ることができるのも嬉しいポイント。 ほかにも、米や肉の食べ比べなど、いままでのカタログにはなかった新しいアイデアにも注目です。

山形県の特産品を使用した”山形の極み”シリーズは必見。写真は、”米食べ比べ”のページ。数回に分けて商品が届くのも楽しみです。 (写真は¥51,000のコース) 

こだわりがたくさん詰まったリンベル ザ・プレミアムですが、永井さんが製作する上で大切にしたことの一つを明かしてくれました。それは、できる限りスタッフと現場をともにすること。デザインやアドバイスだけでなく、自身も撮影に赴いたといいます。
「とくにビジュアルを見せるページでは、”いまの人たちはどんなことをしたいのかな”とスタッフと相談しながら、シチュエーションにカタログのオススメ商品を紐付けていきました」

いままでのカタログとは一線を画す、上質感。

1961年、東京都生まれ。多摩美術大学卒業後、博報堂に入社。2003年、HAKUHODO DESIGNを設立。「デザインの力であらゆる課題を解決する」をスローガンに、さまざまな企業・商品のブランディングやデザインを手がける。2016年度グッドデザイン賞審査委員長。近著に『博報堂デザインのブランディング』(誠文堂新光社)がある。

永井さんがもともとカタログギフトに対して抱いていたイメージをたずねると、「カタログギフトそのものを、もっと人の生活に合った魅力的なものにできないかと感じていました」とのこと。
ただ商品を選ぶだけではもの足りない。好きなモノが好きな時に手に入るいまだからこそ、ギフトの在り方が問われているのかもしれません。そこで、リンベル ザ・プレミアムを製作するにあたっては、単なるカタログではなく、いかに現代のライフスタイルに合ったものをつくるかということが出発点になりました。リンベルの追求し続ける思いを受け、永井さんはアイデアを温め完成までに約2年を費やしました。

ビジュアルにはこだわってきたという永井さん。ページをめくると、大きく使われた写真が印象的です。

「デザインや機能、品質など、モノを選ぶ基準は人それぞれですが、そのなかで心地よさを感じたり、発見があったりと、人生を豊かに彩るきっかけにしてほしいですね」

商品が贈られるだけでなく、何気ない日々にふと表情を与えてくれる、リンベル ザ・プレミアムには、そんな“わくわくするヒント”が随所にちりばめられています。

ラインアップは全7冊、ラッピングにもこだわりを。

モノクロの風景写真が映える表紙。落ち着きと上質感のあるカラーが揃う。どのコースも"上質なもの"が商品セレクトの基準となっているので、用途ごとに使い分けて楽しみたい。右から:¥6,000、 ¥11,000、 ¥16,000、 ¥21,000、 ¥31,000、 ¥51,000、 ¥101,000 (すべてサービス料¥1,000込み)の7コース7冊が区別されています。




まだまだ魅力が尽きないリンベル ザ・プレミアムは、値段ごとに7つのコース・7冊があり、商品のカテゴリーは、体験、ダイニング、グルメ、リビング、ファッション、雑貨に分かれているので、記念日のお祝いやお歳暮、セールスインセンティブに……と幅広いニーズに応えてくれそうです。また、独特の存在感を放つのが、モノクロ写真を使った表紙です。

「光と温度感を意識して、見る人の感覚を刺激するような表紙にしたかったんです。商品や生活感から少し離れて、”非日常”を感じてほしくて。それにモノクロ写真は想像力をかき立てますよね」

さらに注目したいのが、パッケージ。好みに合わせて組み合わせが可能な、ボックス・包装紙・リボン・ペーパーバッグが揃っています。なかでも、永井さんが自信作だというリボンは、数々のラグジュアリーブランドのそれを手がけるフランスの会社に製作してもらったもの。エンボス加工で施した”リンベル ザ・プレミアム”という文字が浮き上がり、シンプルながら、贅沢な表情を演出しています。こういった小さなこだわりが、相手を想う気持ちを伝えることにも繋がるのです。

文字がエンボス加工されたリボンなど、こだわり抜いたデザインが光るラッピングのチョイスも充実。ボックス・包装紙・リボン・ペーバーバッグの組み合わせは自由だ。

「色、写真、言葉……と、すべてのデザインにこだわったことで、パラパラとめくること自体が楽しいカタログに仕上がったと思います。そして、選んでもらった商品によって、暮らしにちょっとした”変化”も贈ることができたら嬉しいです」

永井さんが描いたカタログギフトの新しい形、リンベル ザ・プレミアムは、友人や家族、そしてビジネスにも、ライフスタイルにこだわる大人にふさわしい“贈りもの”といえるでしょう。(中村志保)


問い合わせ先/リンベル TEL:0120-378-877
http://www.ringbell.co.jp/premium/