東京にこだわらない働き方。地方に『ホーム』をもって、全国区で活躍する

写真:蛭子 真 文:Koba.A

歴史的建造物がひしめき、古くは花街だったという奈良市の元林院町に、築140年を超えるその家はある。元置屋というだけあって、1階に6部屋、2階には7部屋あり、地下には防空壕も残っている。住人はクリエイティブ・ディレクターでアートディレクターのロッカンさん。「妻の実家」だというこの家に越してきたのは2年前、住民票も自身の事務所もこの家に移し、1階にカフェをオープンさせた。 「東京はレッドオーシャン、どうしたってオーバーワークになりがちでした。毎日忙しく帰宅は遅い、週末も家にあまりいられないような状況で」。子どもが生まれ、職住分離の働き方への疑問が大きくなったという。 「それで『将来、こ...

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