103歳の孤高のアーティスト、篠田桃紅を知っていますか?

なにかと他人の評価を気にしがちな昨今にあって、自分を貫き、自由で凛とした生き方が話題を呼び、ベストセラーとなった『103歳になってわかったこと』(幻冬舎)。その著者である、現役最高齢アーティスト篠田桃紅の書の仕事に注目した展覧会が開催中です。 篠田桃紅は墨で描く抽象画という独自のスタイルで世界的な名声を得ますが、その原点は5歳で始めた書道にあります。1950年代は書家として活躍し、文字を書く仕事は大切な創作活動のひとつとして続けてきました。グラフィティのようでもあり、古代の象形文字でもあるような独特な文字。言葉の意味に自分の思いを重ねて表現した書がベースにあるからこそ、本の中の説得力...

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