物件マニアの夫婦が移住先に選んだ、城崎温泉のユニークな建物とは?

写真:蛭子真 文:脇本暁子

城崎国際アートセンター館長の田口幹也さん・漫画家のひうらさとるさん夫妻は自他ともに認める物件マニアだ。海外旅行に行けば、観光よりも現地の住宅を内覧し、生まれた娘に「まどりちゃん」と名付けようとしたなど、エピソードは枚挙にいとまがない。 東日本大震災後、東京から離れ、田口さんの実家近くの兵庫県・神鍋高原に移住。2015年、田口さんが城崎国際アートセンターの館長に就任したのを機に、ふたりが見つけた次の住まいは、志賀直哉など多くの文人に愛された城崎温泉の中心部にある築50年の3階建ての建物。もとは花街の芸妓を仲介する事務所、「検番」だった。 リノベーションを依頼したのは、15年来の友人で...

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