スイスを代表するグラフィック・デザイナー、カール・ゲルストナーの“衝撃”を見よ。

文:はろるど

スイス航空などのCI(コーポレート・アイデンティティ)を手がけ、スイスを代表するグラフィック・デザイナーとして活躍したカール・ゲルストナー(1930〜2017年)。文字や色、形が照応した、機能的で洗練された広告デザインは、現代のタイポグラフィやグラフィック・デザインに大きな影響を与えている。 ギンザ・グラフィック・ギャラリーで開催中の『動きの中の思索―カール・ゲルストナー』では、広告デザイン25点、ポスター9点をはじめ、CI構築のプロセスを示した作品や直筆のスケッチを紹介。多くのデザインは、スイス・スタイルの特徴であるグリッドを使用し、体系的な色彩や秩序立ったフォルムに基づき、極めて...

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