世代を超えて民藝の精神を受け継ぐ師弟──「柴田雅章と3人の弟子たち展」が開催

文:上村真徹

日本六古窯のひとつである丹波焼に基づいた「スリップウェア」の第一人者として知られる陶芸家・柴田雅章。そして、その門下として修業を積んだ七尾佳洋、栗田荘平、大塚誠一。この4人の作家による初の師弟展『柴田雅章と3人の弟子たち展』が、東京・新宿のビームス ジャパンと兵庫のビームス 神戸でそれぞれ開催される。 スリップウエアとはイギリスの伝統的な陶器の一種で、スリップと呼ばれる化粧土で器の表面を装飾する、独特の制作工程が特徴だ。その技を礎に丹波篠山の土と登り窯を用いて作陶を続ける柴田の教えが、3人の弟子へと継承された。表情豊かで落ち着いた色合いの器が持ち味な七尾。丹波という土地に根ざしながら...

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