いかがわしさと皮肉に満ちた、エネルギッシュなイタリア映画。

イタリアの不動産王でメディア王のシルヴィオ・ベルルスコーニは、累計9年大統領として在任した、輝かしい経歴の持ち主ながら、度を超えた問題人物としても知られている。 公に自分のことをキリストにたとえたり、当時大統領だったオバマの肌の色を「日焼け」呼ばわりするなどの失言は序の口。マフィアとつながり汚職や脱税を繰り返し、ギャルを私邸に集め自分を賛美する歌を歌わせたりと、その傍若無人なふるまいはドナルド・トランプ以上といえる。 きわめつけは性スキャンダルで、20歳下の妻を裏切り10代のモデルと浮気。権力者の乱交パーティを意味する「ブンガブンガ」を開催した。 『LORO 欲望のイタリア』は、そんな...

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