飢饉に苦しむマラウイで、風力発電機をつくった少年の実話。

アカデミー賞作品賞に輝いた『それでも夜は明ける』の主演俳優として知られる名優キウェテル・イジョフォー(実際の発音はチュウィテル・エジオフォー)は、10年前に映画監督としてデビューすることを決意した。そのきっかけになったのはアフリカ南部の国マラウイで起きたある実話だった。 マラウイ共和国は最貧国のひとつであるだけでなく、干ばつが引き起こす深刻な飢饉に苦しんでいた。そんな中、授業料が払えず学校を追い出された14歳の少年が、家族と村を救うために独学で風力発電機を自作したというのだ。 イジョフォーの両親はナイジェリア出身で、彼自身はイギリス生まれのイギリス育ち。決してマラウイと縁があったわ...

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