愛する術を知らない父と、愛を求めた息子の物語。

文:細谷美香

【Penが選んだ、今月の観るべき1本】 ハリウッドの若きスター、オーティスはアルコール依存症の更生施設でPTSDの兆候を告げられ、過去の自分を振り返る。子役として活躍していた頃、いつもそばには前科者で無職の父親がいた。シャイア・ラブーフが自身の経験を基に脚本を執筆し、父親役として出演もしたヒューマン・ドラマ。愛する術をもたない父親に育てられた、愛を求める息子の心の叫びと痛みをスクリーンに刻み込んだ作品だ。 『パブリック 図書館の奇跡』に見る、図書館が社会の縮図として描かれるワケ。 食品ロスを楽しく解決するロードムービー『もったいないキッチン』 プラド美...

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