平成から令和に至るまで、東京の現代建築を斬る!

文:今泉愛子

【Penが選んだ、今月の読むべき1冊】 21世紀に入り、東京の建築はどのような変遷をたどっているか。表参道や銀座に立つ一流ブランドのビルは、それ自体が広告として機能するような個性的な姿が目立つ。一方で、東京オリンピックに向けた新国立競技場の建設でザハ・ハディドの案が白紙撤回されたことの是非を論じ、巨大建築の難しさ、政治と建築の関係を論考する。さらに公共建築や新規参入を許容するコンペが減少し、東京の現代建築が革新性を失ったことを指摘。いま読むべき、建築の未来を問う内容だ。 新型コロナウイルス集団感染が発生した韓国で、緊急出版された市民の体験記。 宮沢賢治が樺太...

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