自動運転車が走る未来は、果たしてどうなるのか?

もうすぐ来ると言われている、自動運転車の時代になったら──。シートに寝転がって映画を観ながら帰省しよう。お年寄りや身体の不自由な方も、好きな時に好きな場所へ行くことができる。自動運転車ばんざ~い! でもちょっと待てよ、と本書は釘を刺す。誰もが自動運転車で移動すれば、道路や駐車場があふれかえり、エネルギーや環境の問題も発生するのだ。 とはいえ、ニューヨーク市運輸局の局長を務めた著者は自動運転車を否定するわけではない。その普及に起因する問題を明示し、解決策を提案する。たとえば前述した交通集中対策には、都市部へ進入する際の課金制度やライドシェア(乗り合い)が有効。 自動運転車を軸に、社会はグ...

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