あえてサイズを“縮小”して見えてきたものとは? 写真家・上田義彦さんが新作『林檎の木』を熱く語ります。

文:牧野容子

「今回の『林檎の木』は、僕にとって、改めて写真について多くのことを考えるきっかけを与えてくれた作品です」 2018年1月13日まで小山登美夫ギャラリーにて開催され、大盛況のうちに終了した展覧会『林檎の木』について、こう振り返る上田義彦さん。写真家として30年以上第一線で活躍を続け、東京 ADC 賞最高賞、ニューヨークADC賞、日本写真協会作家賞など、国内外のさまざまな賞を受賞。これまで35冊の写真集を刊行している上田さんの最新作『林檎の木』は、訪れた多くの人々を魅了しました。上田さんとその “林檎の木”の突然の出会いは、2013年のこと。 「仕事で群馬県を訪れた際に移動中のタクシ...

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