朝鮮半島の非武装地帯の平和を考える、原美術館『The Nature Rules 自然国家:Dreaming of Earth Project』展。

文:はろるど

1953年の朝鮮戦争の休戦後、北緯38度線から南北2㎞に渡って設置された「非武装地帯(DMZ)」。鉄条網で何重にも覆われたエリアは約300万個と言われる地雷が敷設され、一切立ち入ることができません。しかし、約65年間も無人だったことから、ここはいまや106種の絶滅危惧種を含め5057種の生物を育む自然の王国と化しています。 この非武装地帯は今後どうなるのか? 自然をどのように守ればいいのでしょう? ソウル出身のアーティスト、崔在銀(チェ・ジェウン)は、2014年よりアートの観点で生き物の共生を考える「Dreaming of Earth Project(大地の夢プロジェクト)」をスター...

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