身のまわりのもので仕事の原点をたどる、 谷川俊太郎の展覧会で言葉の世界に浸ってみませんか?

撮影・文:及位友美

日本を代表する詩人のひとり、谷川俊太郎。東京オペラシティアートギャラリーでは2018年3月25日(日)まで、その詩の世界をじっくり味わうことができる『谷川俊太郎展』を開催しています。詩が生まれる原点に触れることを目的とし、谷川が日々の暮らしの中で大切にしている愛用品も合わせて展示される、興味深い内容です。 谷川は、1952年に詩集『二十億光年の孤独』で鮮烈なデビューを果たし、軽やかな作風で戦後の詩壇に新風をもたらしました。TVアニメ『鉄腕アトム』の主題歌の作詞や、『マザー・グースのうた』『ピーナッツ』といった書籍の翻訳などで知られ、86歳を迎えた現在も読み手の心に届く瑞々しい言葉で、...

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