映画の舞台から20年。GYRE GALLERYの『2021年宇宙の旅』展で人類の行方について考える。

文・写真:はろるど

1968年に公開されたSF映画の金字塔『2001年宇宙の旅』。猿人が黒い石板「モノリス」に触れたことでヒトへと進化をはじめ、やがて文明を築いて宇宙へと進出する。そして月面で発見された「モノリス」の謎を解くべく宇宙船ディスカバリー号にて木星探査へ向かう。しかしAI (人工知能)「HAL9000」が乗組員に反乱を起こし、木星付近で「モノリス」によって異次元へと引きずり込まれ、いつしか年老いていた船長ボーマンは「スター・チャイルド」として生まれ変わった――その衝撃的結末とともに、人類の進化に謎を問いかけた哲学的ともいえるストーリーは、多くの人の心を激しく揺さぶってきた。 『2001年宇宙の...

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