フランスで一番有名な猫、「Le Chat」 がシャンゼリゼに登場

文:髙田昌枝(パリ支局長)

とがった耳、丸い鼻、背広とネクタイ姿で太鼓腹の猫。ベルギーの漫画家フィリップ・ゲリュックが描くマンガの主人公は、その名も、“Le Chat(猫)”。1980年代半ばにベルギーの新聞から生まれ、一見間抜けなようでいて哲学的なセリフを言うキャラクターが、ベルギーとフランスで絶大な人気を誇っている。 3月26日、高さ2.7mの「猫」の巨大な像20体がシャンゼリゼに並んだ。「1992年にシャンゼリゼで行われたフェルナンド・ボテロ展からアイデアが生まれた。僕の猫もボテロの彫刻のように丸々しているから」というゲリュック。未発表ながら、10年以上前から50〜60cmの彫像を作っていたというゲリュッ...

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