ゴッホやピカソら巨匠たちの生涯が一枚のカンバスに……。 桑久保 徹の『カレンダーシリーズ』が必見です。

撮影:江森康之(アトリエ) 文:牧野容子

「毎年、名画のカレンダーを年初に買うのが好きなんです。それで、自分の尊敬する画家たちを12の月に当てはめて描いてみたいと思ったのが始まりでした」 東京・六本木の小山登美夫ギャラリーで、画家・桑久保 徹の4年ぶりの個展『A Calendar for Painters Without Time Sense 1. 3. 4. 5. 7. 8』が開催中です。2002年のデビュー以来、国内のみならず韓国、台湾、シンガポール、ロンドンなどで個展を開催し、高い評価を受けている桑久保さん。一筆一筆、カンバスに油絵の具を丹念に塗り込める、古典的ともいえる技法を用いながら、現代的な感性で物語性にあふれた...

続きを読む