ゴールドラッシュの時代へと旅をする、写真家・石塚元太良の新作展がスタート

写真・文:中島良平

雄大な自然と人工物のコントラストに着目し、ドキュメンタリーとアートの境界をまたぐような写真表現が「コンセプチュアル・ドキュメンタリー」と評される石塚元太良。大判カメラを武器に世界を切り取る彼が、アメリカ・カリフォルニア州とニュージーランド・オタゴ州を舞台にゴールドラッシュの痕跡をたどった作品を紹介する新作展が、東品川のギャラリーKOTARO NUKAGAでスタートした。 石塚の出世作となった作品が、アラスカの平原を縦横に貫いて石油を輸送するパイプラインを撮影したシリーズだ。その圧倒的で有無を言わせないフォトジェニックな光景に魅了され、石塚は撮影のために通い続けた。すると100年ほど昔...

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